「ロンドン旅行に行くなら、ハリー・ポッターの世界も観光名所も全部楽しみたい!」
そんな願いを叶える、魔法のようなモデルコースをご紹介します。
この記事では、1泊2日〜最大3泊5日までの旅程に合わせて、「ワーナー・ブラザーズ スタジオツアー」「キングスクロス駅9¾番線」「ロンドンの名所観光」を効率よく巡るルートを完全ガイド!
ハリポタファンも、初めてのロンドン観光の人も、無駄なく満喫できる旅のヒントが満載です。
王道も魔法も!「ロンドン 観光 モデルコース」を1泊2日に凝縮
早朝のウェストミンスター周遊(アビー→国会議事堂→ビッグ・ベンの外観)
ロンドン観光の出発点にぴったりなのが、ウェストミンスターエリアです。ここには、イギリスの歴史と政治の中心となるランドマークが集中しており、早朝の時間帯なら観光客も少なく、落ち着いて楽しむことができます。
まず立ち寄りたいのは「ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)」。歴代の国王の戴冠式やウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式も行われた、由緒ある大聖堂です。荘厳なゴシック建築の外観は、朝の光でより一層美しく見え、撮影スポットとしても人気があります。
すぐ隣には「国会議事堂(Palace of Westminster)」と「ビッグ・ベン(エリザベスタワー)」が並び、英国らしい風景を一望できます。ビッグ・ベンは2022年の修復工事を終えて、現在はその美しい時計塔が完全に姿を現しており、写真を撮るには絶好のタイミングです。
このあたりは徒歩でも回りやすく、短時間でイギリスの歴史に触れられるエリアです。地下鉄「Westminster駅」からすぐの立地も便利で、ロンドン観光モデルコースの“出発点”として文句なしの場所です。
テムズ河畔とミレニアム・ブリッジで“映画の瞬間”をなぞる
ウェストミンスターを離れたら、テムズ川沿いの散歩に切り替えて、ハリー・ポッターファンにとっての聖地「ミレニアム・ブリッジ」へ向かいましょう。
この橋は、映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の冒頭で死喰い人に破壊されるという象徴的なシーンに登場しています。橋の上からはセント・ポール大聖堂を正面に望むことができ、まさに映画のワンシーンを再現する気分が味わえます。
橋を渡った先には「テート・モダン(Tate Modern)」や「シェイクスピア・グローブ座」があり、アートや歴史にも触れられるスポットが続きます。川沿いには整備された遊歩道があり、ロンドンの街並みを眺めながらのんびりと散策できるのも魅力の一つです。
ここも徒歩移動で十分に楽しめるエリアで、地下鉄「St Paul’s」駅や「Blackfriars」駅からのアクセスも良好。ロンドン中心部を効率よく回れる導線として、モデルコースに最適です。
トラファルガー〜ナショナル・ギャラリーでアートの寄り道
ロンドン観光に芸術の彩りを添えたいなら、トラファルガー広場とナショナル・ギャラリーは外せません。ここは歴史・アート・文化の交差点ともいえる場所で、観光と感性の両方を満たしてくれます。
トラファルガー広場では、ネルソン提督の記念柱と周囲のライオン像が印象的。広場にはベンチもあり、観光の合間に休憩するにはちょうど良い場所です。
その正面にそびえるのが「ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)」。フェルメール、ゴッホ、ルーベンスなど、名画が無料で鑑賞できるという驚きの施設です。短時間でも濃密な芸術体験が可能なので、時間に余裕がなくても立ち寄る価値は十分にあります。
地下鉄「Charing Cross」駅からすぐのアクセスで、次の観光地への動線もスムーズ。ロンドンの魅力をより深く味わえるポイントです。
バッキンガム宮殿とホースガーズで“儀式の時間”を狙う技
イギリス王室の威厳と伝統を体感できるのが「バッキンガム宮殿」と「ホースガーズ・パレード」。特に「衛兵交代式」はロンドン観光の目玉とも言えるイベントです。
バッキンガム宮殿前では、衛兵たちが華麗に交代する様子を見学することができます。基本は午前11時頃に行われますが、開催日は変動するため、出発前に英国陸軍の公式サイトで確認が必須です。
混雑を避けたい場合は、ホースガーズでの騎馬衛兵の交代式を狙うのも一案。こちらはより近い距離で見学でき、写真撮影もしやすいスポットです。
周辺には「セント・ジェームズ・パーク」もあり、リスや水鳥に癒されながら散策できるのも魅力。王室文化と自然を一緒に楽しめる、理想的な観光ルートです。
夜はコヴェント・ガーデンで食と音楽を満喫
1日の締めくくりには「コヴェント・ガーデン」がおすすめ。ここは食・音楽・芸術が交差するナイトスポットとして知られ、旅行者にもロンドナーにも大人気のエリアです。
元は青果市場だった建物が、今ではレストランやブティック、パフォーマンス空間へと変貌。夜になるとライトアップが美しく、ストリートパフォーマンスの質も非常に高く、クラシックやミュージカルの曲が生演奏されることもあります。
多様なジャンルのレストランが集まっており、予約なしで入れる店も多数。気軽に本格的な食事を楽しめます。
最寄り駅は地下鉄「Covent Garden駅」で、ナイトチューブ運行にも対応。安全かつスムーズにホテルへ戻れるのも大きな利点です。ロンドン旅行の夜に、心地よい音楽と美味しい食事で満たされるひとときをぜひ体験してみてください。
聖地巡礼の核心:「ロンドン ハリー ポッタースタジオ」を120%楽しむ動線
ユーストン→ワトフォードJct→スタジオの最短アクセスと所要
ハリーポッターの世界を丸ごと体験できる「ワーナー・ブラザーズ スタジオツアー ロンドン(The Making of Harry Potter)」は、ロンドン市内から日帰りで行ける距離にあります。最も一般的で確実なアクセス方法は、ロンドンの「ユーストン駅(Euston)」から列車に乗って「ワトフォード・ジャンクション(Watford Junction)」まで行き、そこから専用シャトルバスに乗り換えるルートです。
ユーストン駅からワトフォード・ジャンクション駅までは電車で約20分。ここはロンドン近郊のゾーン9に位置しており、Oysterカードやコンタクトレス決済にも対応しているので、特別なチケットを用意せずスムーズに乗車できます。
ワトフォード・ジャンクション駅に着いたら、スタジオ行きの公式シャトルバスに乗ります(所要約15分)。バスはスタジオチケットを持っている人だけが利用できるので、必ずスタジオ入場チケットを事前に予約しておくことが必要です。シャトルバスは15〜30分おきに運行しており、チケット確認と簡単な乗車案内も行われます。
トータルの所要時間はロンドン中心部からおおよそ1時間〜1時間15分。朝の早い時間帯に出発すれば、混雑を避けてゆったりとスタジオを楽しめる時間が確保できます。また、ツアー会社「Golden Tours」による直行コーチバス(ビクトリア駅・ベイカー・ストリートなどから出発)もあり、こちらは移動+入場がセットになっているため、チケットの手配に自信がない人にもおすすめです。
スタジオ見学は何時間必要?混雑回避の入場時間帯
スタジオ見学の所要時間は、公式サイトによると平均3時間半程度。ただし、見どころが非常に多く、自分のペースで自由に見学するスタイルのため、写真を撮ったり展示をじっくり読み込んでいると5時間以上滞在する人も少なくありません。
混雑を避けるなら、午前中の早い時間帯か、夕方以降の入場枠を選ぶのがコツ。特に10:00〜12:00の枠は比較的落ち着いており、展示スペース内での移動もスムーズです。午後はツアー団体などで混雑しやすく、撮影に時間がかかることもあります。
入場は完全予約制で、15分ごとに時間指定がされており、その時間に合わせてチェックインする必要があります。余裕を持ってワトフォードに到着するよう、移動時間を逆算して計画するのがポイントです。
また、季節によっては夜の特別イベント(「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」など)が開催されることもあるため、公式サイトでイベント日程を確認するのも忘れずに。
名シーンの撮り逃しゼロ!撮影スポット&回り方テンプレ
スタジオ内には映画のセットや小道具が数多く再現されており、どこを見てもシャッターチャンスの連続です。中でも人気の高い撮影スポットは以下の通り:
- ホグワーツ大広間
- ダイアゴン横丁
- 9¾番線のホグワーツ特急
- 禁じられた森
- 動く階段や組分け帽子の部屋
順路は基本的に一方通行となっており、最初に映像上映を見たあとに大広間へ入り、その後は自分のペースで自由に巡れます。各エリアでは係員がいて、撮影に協力してくれることも多くあります。
写真撮影は原則OKですが、フラッシュの使用禁止や立ち止まり禁止エリアもあるため、注意書きを見落とさないようにしましょう。また、バタービールの売店やグリーンスクリーンでの合成記念撮影(有料)も人気。特に9¾番線では、カートを押すポーズを撮るために行列ができることもあるので、早めに訪れるのが吉です。
お土産&バタービール攻略:買うべき限定アイテム
スタジオツアー内のギフトショップは、他では手に入らない公式グッズが豊富にそろっています。映画で使用されたアイテムのレプリカや、ハウスごとのグッズ、文房具やアパレルなど、選ぶのに迷ってしまうほどの品ぞろえです。
特に人気なのは:
- ハウスごとのローブやマフラー(グリフィンドール/スリザリンなど)
- オリジナルの魔法の杖(キャラクターごとに違う)
- ホグワーツの入学許可証セット
- 限定版のチョコレート・フロッグや百味ビーンズ
価格はやや高めですが、スタジオ限定品も多く、お土産としても特別感があります。また、バタービールはスタジオ内のカフェで提供されており、プラスチック製の限定カップ付きで持ち帰ることも可能です。
ギフトショップは出口付近にあるため、見学の最後にじっくり時間をとって楽しむのがベスト。荷物が多くなることを見越して、折りたたみのエコバッグなどを持参しておくと便利です。
帰路の夕方渋滞&鉄道遅延リスクの回避法
ロンドン郊外からの帰路では、夕方の渋滞や鉄道の遅延に注意が必要です。特に17:00〜19:00はロンドンの通勤ラッシュと重なり、バス・鉄道ともに混雑します。
この時間帯を避けるには、スタジオ見学を午前中に設定し、15時頃までに帰路につくのが理想的です。もしくは逆に夜の時間帯を選び、帰宅ラッシュが終わる20時以降に移動する方法もあります。
鉄道に関しては、週末や祝日に工事で一部運休になることがあるため、出発前に「National Rail」や「Transport for London(TfL)」の公式サイトで確認しておきましょう。コンタクトレスカードを使う場合、ゾーンをまたぐ料金が加算されることもあるため、事前に運賃の上限を調べておくと安心です。
欲張り派に!「ロンドン 旅行 モデルコース」を2泊3日に拡張
追加1日で深掘り:大英博物館 or テート・モダンの効率周回術
ロンドン旅行を1泊2日から2泊3日に拡張できるなら、ぜひ訪れておきたいのが「大英博物館(British Museum)」または「テート・モダン(Tate Modern)」です。どちらも無料で入館できる世界的に有名な美術館・博物館であり、充実した展示内容とロンドンならではの雰囲気が味わえるスポットです。
まず、大英博物館は「人類の歴史を一堂に集めた博物館」として知られ、ロゼッタ・ストーンやエルギン・マーブル、エジプトのミイラなど、教科書で見たような展示物が実物で並んでいます。膨大な展示量があるため、すべてを回るには丸一日かかってしまいますが、2〜3時間で「人気展示を効率よく周る」ルートも存在します。たとえば、公式ウェブサイトでは“Highlights Tour(見どころ巡り)”が紹介されており、それを参考にすれば初めての訪問でも迷わず周れます。
一方、現代アートに興味がある方には「テート・モダン」がおすすめです。元火力発電所を改装した建物が特徴的で、内部は広々としており、ピカソ、ダリ、ロスコなどの名作から現代アーティストの作品までバランスよく展示されています。建物の南側からはテムズ川を見下ろす展望テラスがあり、そこから眺めるセント・ポール大聖堂やロンドン市街の景色はまさに絶景。写真スポットとしても人気です。
どちらの施設も事前予約なしで入館できますが、繁忙期は混雑するため、午前中の早い時間や午後の遅い時間帯が狙い目です。滞在時間に限りがある場合は、見たい展示に絞って巡る計画を立てておくのが効率的です。
アクセスに関しては、大英博物館は地下鉄「Tottenham Court Road駅」や「Holborn駅」から徒歩圏内、テート・モダンは「Blackfriars駅」や「Southwark駅」から歩いてすぐ。どちらもロンドン中心部に位置しており、他の観光地との組み合わせがしやすいのも魅力です。
追加の1日でこうした知的な刺激に触れることで、旅全体の満足度がグッと高まります。ロンドンには商業的な観光地だけでなく、世界の文化・歴史に触れられる空間が整っており、しかもそれが無料というのは、非常に大きな魅力です。
ハリポタの“街歩きロケ地”:キングスクロス9¾と裏ワザ時間帯
ロンドン旅行を2泊3日に延長できるなら、ぜひ時間をとって訪れたいのが「キングスクロス駅(King’s Cross Station)」です。ここには、ハリー・ポッターファンなら誰もが知る“9と3/4番線(Platform 9¾)”の記念撮影スポットがあります。映画のシーンでは、ホグワーツ特急に乗るために生徒たちが壁を通り抜ける印象的な場面が登場しました。
このスポットは、実際には駅の奥のプラットフォームではなく、駅構内の自由に出入りできるエリアに設置されており、壁に埋まったカートと「9¾」のプレートが再現されています。併設されているオフィシャルショップ「Harry Potter Shop at Platform 9¾」では、映画に登場するローブや杖、マグカップなどが購入でき、記念撮影後にそのままショッピングが楽しめます。
記念撮影は自由にできますが、専属スタッフが常駐しており、プロによる有料撮影サービスもあります。専用スカーフを巻いてジャンプするなど、よりリアルな“魔法の写真”が撮影できるため、記念に残したい方にはおすすめです。
ただし、日中は長蛇の列ができることが多く、特に10:00〜17:00の時間帯は混雑しがちです。混雑を避けてゆっくり撮影したい場合は、開店直後(朝8:00〜9:00ごろ)か、閉店間際の時間帯(20:00以降)が狙い目です。朝一番なら、ほぼ並ばずに撮影できることもあります。
アクセスも抜群で、キングスクロス駅は複数の地下鉄が乗り入れる交通の要所。「St Pancras(セント・パンクラス)駅」とは連絡しており、ユーロスターでパリなどから訪れる人にも便利な場所です。また、駅周辺にはカフェや書店も多く、待ち時間をつぶすのにも困りません。
このスポットは“ロンドン 旅行 モデルコース”にちょっとした遊び心を加えてくれる存在。限られた時間の中でもファン心をくすぐる場所として、訪問価値の高い場所です。事前の時間帯調整と移動計画をしっかり立てておくことで、混雑を避け、より魔法の世界に没入することができます。
シティとセントポール:ドーム展望 or リバークルーズを選ぶ
ロンドン中心部の東側、「シティ・オブ・ロンドン(City of London)」は、ビジネス街である一方、歴史的な建築やモダンな建物が混在するユニークなエリアです。ここでぜひ立ち寄りたいのが「セント・ポール大聖堂(St. Paul’s Cathedral)」です。ロンドンのスカイラインの中でもひときわ目を引くこの大ドームは、訪れる者を圧倒するスケールと美しさを誇ります。
セント・ポール大聖堂は、映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』でも登場しており、その階段の一部がホグワーツのセットとして使われたと言われています(※建物内部は撮影場所ではありませんが、外観は印象的な背景として登場します)。内部見学は有料ですが、オーディオガイド付きで、宗教・歴史・建築に興味がある方には深く楽しめる内容になっています。
特に注目したいのは、大聖堂のドーム部分に登れる展望ルートです。階段で約500段を上ると、「ゴールデン・ギャラリー」からロンドン市街を360度見渡せる絶景が広がります。テムズ川、ロンドン・アイ、タワーブリッジなどのランドマークが一望でき、晴れた日には特におすすめ。体力は少し必要ですが、達成感は格別です。
また、展望に体力を使いたくない場合は、代わりにテムズ川リバークルーズを選ぶという手もあります。テムズ川には、定期運行の「Uber Boat by Thames Clippers」や観光向けのリバークルーズ船があり、どちらもシティ周辺の桟橋(例:Blackfriars Pier、Tower Pierなど)から乗船できます。
リバークルーズでは、ロンドン塔、タワーブリッジ、ロンドン・アイなどを川から眺めることができ、地上とは異なる視点で街の魅力を再発見できます。所要時間は片道30〜60分程度で、屋根付き・トイレ付きの快適な船内が用意されているため、天候に左右されにくいのもポイントです。
「ドームからの展望」も「リバークルーズ」も、それぞれ異なる魅力があり、その日の気分や天候によって選ぶのが良いでしょう。どちらを選んでも、ロンドンという街の広がりと魅力を体感できる、旅のハイライトになること間違いなしです。
夜景はサウスバンク or スカイガーデン?コスパ比較
ロンドン旅行で夜の時間帯をどう過ごすかは、旅全体の印象を左右する大きなポイントです。特におすすめなのが「サウスバンク」での夜景散策、または「スカイガーデン」での無料展望体験です。どちらもコストをかけずにロンドンの夜を満喫できる、コスパ最強のスポットです。
まず「サウスバンク(Southbank)」は、テムズ川の南岸に広がる歩道で、ロンドン・アイからタワーブリッジ方面にかけて続くエリア。夜になるとロンドン・アイやビッグ・ベン、国会議事堂がライトアップされ、その光が川面に映って幻想的な雰囲気をつくり出します。道も整備されており、夜でも安全に散策できます。街の音楽家や大道芸人がパフォーマンスをしていることも多く、歩いているだけでも楽しいエリアです。
一方、「スカイガーデン(Sky Garden)」は、ロンドン市内にある高層ビル「20 Fenchurch Street(通称:ウォーキー・トーキー・ビル)」の最上階にある公共展望施設です。ここは入場無料ですが、事前予約が必要です。大きなガラス張りの空間からは、タワーブリッジやセント・ポール大聖堂、シャードなどロンドンの名所を一望できます。屋内なので天候に左右されない点も高評価です。
比較すると、サウスバンクは気軽に立ち寄れる開放感が魅力。一方で、スカイガーデンは落ち着いた空間でロンドンを上から眺められる“非日常感”が味わえます。どちらも時間や体力、天候によって使い分けが可能。旅行日程に余裕があるなら両方体験するのもおすすめです。
宿の取り方:ゾーン別の拠点戦略と移動時間
2泊3日の旅行では、「どこに宿泊するか」が観光効率に大きく影響します。ロンドンの交通はゾーン制になっており、観光の中心となるエリアは「ゾーン1」に集中しています。そのため、移動時間を短縮するには、ゾーン1〜2内での宿泊がベストです。
まずおすすめなのが、キングスクロス駅・セント・パンクラス駅周辺。ここは鉄道・地下鉄・バスの結節点であり、どこに行くにもアクセス抜群です。また、ハリーポッタースポット「9¾番線」にもすぐ行けるという特典付き。ホテルやゲストハウス、アパートメントホテルなど宿泊の選択肢も豊富です。
次におすすめなのが、サウスバンク〜ウォータールーエリア。テムズ川沿いにあり、ロンドン・アイ、ビッグ・ベン、国会議事堂といった観光名所への徒歩アクセスが可能。夜景や散歩にも最適なロケーションです。
もう少し予算を抑えたい方には、ゾーン2のカムデンタウンやシェファーズ・ブッシュも候補になります。中心部までは地下鉄で15〜20分ほどかかりますが、その分宿泊料金が抑えられるため、コスパ重視の方にはおすすめです。
宿泊選びでは、地下鉄駅からの距離、夜間の治安、チェックイン・アウトの柔軟性、荷物預かりの有無なども確認しておくと安心。2泊3日という限られた日数の中で、できるだけ観光に時間を使うためにも、「拠点選び」は計画の大事な一歩です。
予定に余白があれば:「ロンドン 3泊5日 モデルコース」への飛び級アイデア
もう半日“魔法”を足す:オックスフォードやレイブンクロー風建築を巡る
ロンドン滞在が3泊5日と少し長めに取れるなら、「もう半日だけ魔法の世界を追加したい」という願いも叶えられます。その代表的な行き先が、ロンドンから日帰り可能な**オックスフォード(Oxford)**です。
オックスフォード大学の構内には、ハリーポッターシリーズの撮影に使われた**クライストチャーチ・カレッジ(Christ Church College)**があります。特に、大広間の食堂(Great Hall)はホグワーツの大食堂のインスピレーション元となった場所として知られ、内部はまさに映画の世界。石造りの階段やアーチ状の廊下も見応えがあり、写真映えも抜群です。
また、同じく大学の構内にある図書館(ボドリアン・ライブラリ)では、ホグワーツの図書室シーンが撮影されており、こちらも事前予約制のガイドツアーで見学できます。
オックスフォードへはロンドンから電車で約1時間〜1時間30分。往復でも3〜4時間程度の移動なので、午後からでも充分に訪問が可能です。レイブンクローのようなクラシカルな建築や知性を感じさせる景観が、ロンドンとはまた違った印象を与えてくれます。
ウィンザー城やグリニッジで“英国史×眺望”を足し算
ハリーポッターの世界だけでなく、イギリスの歴史や景色にも触れたいという方には、「ウィンザー城」や「グリニッジ」の訪問もおすすめです。
「ウィンザー城(Windsor Castle)」は、エリザベス女王が長年愛用した王室の居城で、現在も実際に使用されているお城として有名です。ロンドン中心部から電車で約45分。城内は見学可能で、ステートアパートメントや聖ジョージ礼拝堂など、豪華な内装と荘厳な建築が見どころです。衛兵交代式も行われ、ロンドン市内のバッキンガム宮殿よりも比較的近距離で見学できることから、写真撮影にも適しています。
一方、ロンドンの東に位置する「グリニッジ(Greenwich)」では、世界標準時の基準となる「グリニッジ天文台」や「カティーサーク号」といった歴史的建造物を見学できます。さらに、「グリニッジ・パーク」の丘の上からはロンドン市街を一望できる絶景が広がり、ピクニックや散策にもぴったり。こちらも中心地から電車やボートで約30〜40分とアクセスしやすく、半日観光として理想的です。
どちらも「ロンドン+α」の魅力を詰め込める日帰り先としておすすめです。
半日買い物プラン:ソーホー〜リージェント街の最短導線
旅の終盤で「お土産を買いたい」「イギリスらしい雑貨や服を見たい」と思ったときにぴったりなのが、「ソーホー(Soho)」〜「リージェント・ストリート(Regent Street)」のエリア。どちらもロンドン中心部にあり、歩いて回れる距離感なのが魅力です。
ソーホーではインディーズ系のショップや英国デザインの雑貨店、紅茶専門店などが並び、個性的な商品を探したい人に向いています。食料品では「フォートナム&メイソン」や「パートリッジズ」など、歴史ある高級食品店も徒歩圏内。
リージェント・ストリートには大手ブランド店が立ち並び、「リバティ」「ハムリーズ(おもちゃ店)」「アップルストア」など、ジャンル問わず買い物が楽しめます。クリスマスシーズンにはイルミネーションが施され、散策するだけでも十分に価値があります。
これらのエリアは地下鉄「Oxford Circus」駅を中心にして動くと効率がよく、限られた時間でも十分にショッピングを楽しむことができます。
レストラン予約とショー(ウエストエンド)の入れ方
せっかくのロンドン旅行、夜は美味しい食事とエンタメで締めくくりたいという方におすすめなのが「ウエストエンド」でのミュージカル観劇と、その前後に楽しめるレストラン予約のコツです。
ウエストエンドでは、『レ・ミゼラブル』『ライオンキング』『ファントム・オブ・オペラ』などの有名ミュージカルが連日上演されており、オンライン予約で簡単にチケットが購入できます。観劇前に夕食を取りたい場合、レストランの混雑を避けるために「プレ・シアター・メニュー(Pre-Theatre Menu)」を導入しているレストランを選ぶのがおすすめです。
このメニューは17:00〜19:00頃限定で提供されるコース料理で、早めに食事を済ませられるうえに料金も比較的リーズナブル。人気レストランは「Dishoom」「Rules」「The Ivy」などがあり、事前にWeb予約をしておけばスムーズです。
観劇終了後は、近隣のカフェやバーで軽く一杯楽しむのも◎。ロンドン中心部はナイトチューブの運行があるため、22時以降でも安心して移動できます。
旅費最適化:ロンドン・パス/個別チケットの損益分岐
ロンドン観光では「ロンドン・パス(London Pass)」という観光用パスを使うか、行きたい場所だけ個別にチケットを買うかで迷うことがあります。それぞれのメリット・デメリットを知って、自分の旅に合った選択をすることが、旅費の最適化につながります。
ロンドン・パスの特徴:
- 80以上の観光地が対象(タワー・オブ・ロンドン、ウェストミンスター寺院、シェイクスピア・グローブ座など)
- バスツアーやテムズ川クルーズも利用可能
- 1日券〜10日券まで日数別で選べる
- モバイルパスでスマホ提示が可能
一方、個別チケットは「行く場所を厳選してコストを抑えたい」人に向いています。たとえば、美術館や博物館の多くは無料ですし、衛兵交代や公園散策、街歩きスポットなどもお金をかけずに楽しめる要素がたくさんあります。
以下のような目安で考えると良いでしょう:
| 予定している訪問先 | ロンドン・パスがお得か? |
|---|---|
| タワー・オブ・ロンドン+複数の有料施設を回る | ◎お得 |
| 無料施設中心+1~2か所のみ有料施設 | △ 個別購入の方が良い |
| ショーやスタジオツアー中心 | × パス対象外のため非推奨 |
観光スタイルに合わせて、無駄のない支出に調整することが、旅の満足度とコストのバランスを高めるカギになります。
混雑を避ける時間帯&予約のコツ
ロンドン観光やスタジオツアーを快適に楽しむためには、「混雑回避」と「事前予約」がカギになります。人気の観光地では、時間帯によって体験の質が大きく変わることも少なくありません。
まず、スタジオツアーや衛兵交代式などの人気イベントは午前中の早い時間帯が狙い目です。午前10時前のスタジオ入場枠は比較的落ち着いており、撮影もスムーズ。午後になるほど混雑が増し、写真に他の来場者が映り込みやすくなります。
次に、予約が必要な施設(セント・ポール大聖堂、ロンドン・アイ、ミュージカル公演など)は、公式サイトからの事前予約が基本。現地での購入は割高になるケースもあるため、なるべくオンラインで済ませましょう。また、キャンセル無料オプションがある場合は、旅行中の予定変更にも対応できて便利です。
レストランや人気カフェでもピークタイム(12:00~14:00/18:00~20:00)を避ければ待ち時間が少なく、ゆっくり食事ができます。旅のストレスを減らすためにも、なるべく**“行きたい場所は予約してから行く”**というのがロンドン旅行の鉄則です。
ロンドンの観光で使えるお得パス(例:London Pass)
ロンドンでは「London Pass(ロンドンパス)」を使えば、有名観光スポットを効率よく、かつお得に回ることができます。このパスは、1日券~10日券まで選べ、対象の施設に何カ所でも入場可能です。
主な対象施設には以下のような場所が含まれます:
- タワー・オブ・ロンドン
- ウェストミンスター寺院
- シェイクスピア・グローブ座
- キューガーデン(王立植物園)
- ロンドン・アイ(※一部のプランのみ対象)
さらに、ホップオン・ホップオフ型のバスツアーや、テムズ川クルーズにも利用でき、移動手段としても活用できます。スマホアプリと連動したモバイルパスもあるため、現地で紙のチケットを持ち歩く必要もありません。
ただし、事前に「何をどれだけ回るか」を決めておかないと、元を取れない場合もあります。事前に公式サイトで料金シミュレーションをし、自分の旅程に合った日数分を選ぶと安心です。
ハリーポッター関連グッズ・限定体験の探し方
ロンドンにはハリーポッターの世界観を感じられるグッズショップや体験スポットが点在しています。中でも絶対に立ち寄りたいのが以下の2つです:
- キングスクロス駅の「Platform 9¾」公式ショップ
映画に出てくる制服、マフラー、杖などがそろい、オリジナルグッズも豊富。 - スタジオツアー内のショップ
限定アイテムが多く、バタービール専用ジョッキやハウス別アイテム、映画の小道具レプリカなどが揃っています。
これら以外にも、市内には**ハムリーズ(Hamleys)**などの老舗おもちゃ店や、一部書店でもポッター関連アイテムが販売されています。
また、体験型アクティビティとして「魔法の杖ワークショップ」や「ハリーポッター謎解きウォーク」などを提供するイベントもあります。これらは期間限定で行われることが多いため、旅行前にWeb検索やSNSで最新情報をチェックしておくと◎。
現地での食事・交通・安全のポイント
ロンドンは多国籍文化の都市なので、食の選択肢がとても豊富です。伝統的な英国料理(フィッシュ&チップス、サンデーローストなど)に加え、インド料理、中華、地中海料理など、世界中の味が楽しめます。
おすすめの食事エリアは以下の通り:
- ソーホーエリア:小規模で個性的なレストランが多く、価格帯も幅広い
- バラ・マーケット:ストリートフードから本格グルメまでが一堂に会するフードマーケット
- サウスバンク:眺めの良いレストランが多く、夜景も楽しめる
交通面では、地下鉄(Tube)とバスが主な移動手段。Oysterカードやコンタクトレス決済が利用可能で、地下鉄はゾーン制料金、バスは一律料金です。1日あたりの上限額も設定されており、利用回数が多いほどお得になります。
安全面では、観光地周辺は比較的安全ですが、スリや置き引きには要注意。特に混雑する地下鉄やバスの中では、スマホや財布を内ポケットやバッグの奥にしまっておくことが基本です。
写真映えスポット&SNS映えする旅の記録術
せっかくロンドンを旅するなら、SNS映えする写真もたくさん残したいですよね。そこでおすすめなのが、以下の撮影スポットです:
- ミレニアム・ブリッジ × セントポール大聖堂の構図
- タワーブリッジの真下アングル
- キングスクロス駅の9¾番線カート
- ロンドン・アイを背景にしたテムズ川沿いのベンチ写真
- バッキンガム宮殿前のライオン像と記念ショット
また、夜景の撮影には「三脚不要でも手ブレしにくい」スマホモードを活用したり、夕方の“マジックアワー”に撮影を集中させると、自然光の効果でドラマチックな写真が撮れます。
旅の記録を整理するには、「日付別フォルダ分け」や「Googleフォトでの自動整理」も便利。撮った写真の中から“ベストショット”を選び、ハリーポッター風に文字入れ加工するのも人気です。
まとめ
ロンドン旅行は、歴史と文化、そして映画の魔法が融合した魅力的な都市体験ができる特別な場所です。本記事では、1泊2日〜2泊3日、さらに3泊5日までの柔軟な日程に対応できる観光モデルコースをご紹介しました。
朝はウェストミンスターで歴史の重みを感じ、日中はテムズ河畔やミュージアムを巡り、夜はコヴェント・ガーデンで美食と音楽を堪能。さらにハリーポッターの聖地である「ワーナー・ブラザーズ スタジオツアー」や、キングスクロス駅9¾番線、映画ロケ地として登場するミレニアム・ブリッジなど、ファン必見のスポットも網羅。
滞在日数に応じて、オックスフォードやウィンザーなどの郊外都市を加えることで、旅の深みと魔法の余韻をさらに高められます。
事前予約や混雑回避、お得なパスの使い方、写真映えスポットなど、旅を成功に導く具体的なノウハウもまとめていますので、これからロンドンへ旅立つあなたの強い味方になるはずです。
ハリー・ポッターの世界と、リアルなロンドンの街が交錯する魔法の旅へ。
限られた時間でも、あなたらしい旅がきっと叶います。

