「ガンダム戦記」ファン、待望の一体がついに登場!
HG 1/144 ガンダム7号機が、完全新規造形でキット化されました。これまで立体化の機会が少なかった「RX-78-7」が、ついに現代技術で蘇り、その圧倒的なディテールと高可動を引っ提げてプレミアムバンダイ限定で登場。
この記事では、発売日や予約情報から、価格・付属品・可動・作例・SNSの反応まで、ガンダム7号機HGのすべてをまとめました!
買うか迷っている方も、既に予約済みの方も、読み終わるころには「もっと好きになる」こと間違いなしです。
HGガンダム7号機とは?完全新規造形の魅力を徹底解説
ガンダム戦記に登場した「7号機」とは?
ガンダム7号機(RX-78-7)は、2000年代にリリースされたPlayStation 2用ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』に登場するオリジナルモビルスーツです。アニメには登場しませんが、MSV(モビルスーツバリエーション)系の機体としてファンの間では知られ、非常に人気の高い存在です。設定上は「RX-78」系列の最終試作型とされ、初代ガンダムの血統を継いだ最後の機体という立ち位置になります。
その最大の特徴は、重装備型の設計。追加装甲や巨大な背部バーニアユニットなど、初代ガンダムとは対照的にゴツく、力強い印象を与える機体デザインです。ゲーム中ではミッション内容に応じて地上・宇宙両方で運用され、パイロットの選択によって装備や戦い方を変えられる「万能型試作機」として活躍します。武装も豊富で、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、ショルダーランチャー、シールドなど多彩に揃っており、使い勝手のよさと火力の高さの両立が魅力です。
また、7号機の存在は、いわば「知られざるガンダムの歴史」の一部。TVシリーズを通じてガンダムを知ったファンにとっては少しマニアックな存在かもしれませんが、ゲームや資料を深掘りしていくとその魅力にハマる人が多い、いわば“知る人ぞ知る名機”です。今回のHG化によって、そんな隠れた名機が脚光を浴びることになり、往年のファンにとっては感動モノの立体化となりました。
HGUC版としての新規キット化の意義
HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)は、宇宙世紀作品のモビルスーツを1/144スケールで再現する人気ガンプラシリーズです。今回登場したHG 1/144 ガンダム7号機は、そのHGUCシリーズの最新作であり、完全新規造形という点が大きな話題となりました。
なぜ新規造形が重要かというと、既存のパーツ流用では再現できない細かいプロポーションやギミック、設定画に忠実なフォルムなどが、ゼロからの設計により正確に再現できるからです。特に7号機は装備が多く、バランスの取れたデザインを作るにはそれに見合った専用設計が必要不可欠です。
また、HGUCでのキット化は、他の宇宙世紀シリーズのMSと並べてもスケールやフォーマットが統一されるという大きなメリットがあります。例えばガンダムEz-8やガンダム5号機、ガンダム試作1号機などと並べた際にも違和感がなく、ジオラマやコレクションとしての見映えがぐっと上がります。
今回のHGUC化は、単なる商品展開というよりも、「これまで立体化に恵まれなかった隠れた名機に光を当てる」というバンダイの強い意志を感じる一作。ガンプラファンにとっては、歴史の中に埋もれていた名機がついに現代技術で蘇った瞬間を目撃できる、感動的な出来事といっても過言ではありません。
「完全新規造形」ってどういうこと?
「完全新規造形」とは、既存のガンプラの金型や部品を一切流用せず、すべてのパーツを一から設計し、新しい金型で製造されたことを意味します。つまり、このガンダム7号機のためだけに、すべてのパーツが新たに作り直されたというわけです。
ガンプラの世界では、新しいMSを立体化する際に、過去のキットから一部パーツを流用する「リデコ(リデザイン+リコンストラクション)」方式がよく使われます。しかしその場合、どうしても設定に忠実でない部分が出てきたり、可動やディテールの面で現代基準に満たないこともあります。
しかし、今回のHGガンダム7号機ではそのような妥協が一切ありません。プロポーション、可動、ギミック、表面のモールドなど、すべてが最新基準で再設計されており、色分けの正確さや組み立てのしやすさまで、まさに現代HGの理想形とも言える完成度です。特に注目すべきは、装甲の分割ラインや各部のパーツ構成。後述しますが、塗装なしでもほぼ完璧に色分けが再現されており、初心者から上級者まで満足できる仕様となっています。
この“完全新規造形”によって、ガンダム7号機はようやく本来の魅力を100%発揮できる立体物としてファンの前に登場したのです。
背部バーニアや各装備のディテール解説
ガンダム7号機のシルエットを決定づけているのが、やはり背部の大型バーニアユニットです。両肩の後ろから伸びる2基の大型スラスターに加え、中央の可動式バーニア、そして小型のスラスターも複数配置されており、「試作型高機動ガンダム」としての風格がこのユニットだけで伝わってきます。
このバーニアユニットは、すべて可動式になっており、角度調整により多彩な飛行ポーズやブースト姿勢が再現可能です。また、スラスター内部には精密なモールドが刻まれており、筆塗りやエアブラシ塗装で色分けすれば非常に映えるポイントになります。
武装も見逃せません。ビーム・ライフルはシャープな造形で、銃口やスコープ部分のディテールも繊細。シールドは大型で、裏面の構造まで丁寧に作り込まれています。さらに、肩に装着可能なショルダー・ミサイル・ランチャーも付属し、重武装ガンダムらしい存在感を引き立てます。これらの装備はいずれも新規造形で、旧キットや他のHGからの流用は一切なし。まさに「すべてが専用設計」の贅沢な一体です。
他ガンダムとの比較:フルアーマー7号機や素体との違い
ファンの中には「フルアーマー7号機との違いは?」「素体はどうなってるの?」と気になる人も多いでしょう。結論から言えば、今回のHGキットは標準仕様の7号機を再現したものであり、フルアーマー形態や装甲解除バージョン(素体状態)は再現されていません。ただし、バランスの取れた追加装甲と重装備によって、実質的にはフルアーマーに近い印象を受ける完成度です。
素体状態は、設定上では試作機らしくシンプルなフォルムで描かれていますが、HGでは一部の装甲が着脱できるわけではないため、そういったバリエーションはオミットされています。しかし、パーツの分割構造を見る限り、将来的なバリエーション展開の可能性を感じさせる作りになっています。
また、他のHGキット――特にRX-78-2やEz-8、5号機などと並べたときのバランスも良好で、同じRX-78系の中でも「高火力・重装備型」というポジションを明確に主張できるスタイルとなっています。並べて飾れば、その違いは一目瞭然。比較する楽しさも味わえる魅力的な一体です。
発売日・予約・再販情報まとめ【プレバン限定?】
ガンダム7号機HGはいつ発売?
HG 1/144 ガンダム7号機の発売日は、2025年11月発送予定と、プレミアムバンダイの商品ページにて公式にアナウンスされています。プレバン(プレミアムバンダイ)はバンダイが運営する直販サイトで、数量限定・受注生産型の商品展開が特徴です。そのため、予約をしなければ店頭に並ぶことはなく、いわば「確保できるのは予約した人だけ」となる流通スタイルです。
ガンプラファンにとって、プレバン限定のキットがいつ発売されるかというのは非常に重要な情報です。なぜなら、再販のタイミングが読みにくく、一度逃すと入手困難になる可能性があるからです。HG 1/144 ガンダム7号機もその例に漏れず、受注スタート時点では「発送月」が記載されていても、予約開始日=事実上の発売日と捉えられるケースが多いのです。
具体的には、2025年10月時点で予約を受け付けており、11月に順次発送されるスケジュールとなっています。この「予約が始まったタイミング」を逃さずキャッチすることが非常に重要です。また、プレバンの商品は基本的に予約期間中に申し込めば必ず手に入る「受注生産方式」ですが、人気商品は早期に予約上限に達し、**“一次受付終了”**となることもあるため注意が必要です。
予約時に支払い方法を選び、発送前に決済処理が行われるスタイルなので、発売日前後になって慌てることもありません。発売時期をしっかり把握しておけば、安心して備えられます。プレバン公式サイトやバンダイホビー公式X(旧Twitter)などで最新情報を常にチェックしておくのが、ガンプラ購入の鉄則と言えるでしょう。
予約できるショップ一覧(プレミアムバンダイ含む)
HG 1/144 ガンダム7号機は、現在のところプレミアムバンダイ限定販売で、一般流通(量販店やAmazonなど)では取り扱いが確認されていません。そのため、予約可能な販売先はプレバン一択となります。
以下は、現在確認できる販売状況を表にまとめたものです(2025年10月時点):
ショップ名 | 予約状況 | 備考 |
---|---|---|
プレミアムバンダイ | ◎ | 正規販売・受注生産/確実に手に入る |
Amazon(転売) | △ | プレバン予約終了後に転売品が登場 |
メルカリ・ヤフオク等 | △ | 定価以上のプレミア価格に注意 |
家電量販店(ヨドバシ等) | × | 取り扱いなし(今のところ) |
プレミアムバンダイでは、アカウント登録をすれば誰でも購入可能です。メールマガジンに登録しておけば、再販や新商品のお知らせも届くため、買い逃し防止にも役立ちます。
Amazonやフリマアプリなどにも商品が登場することがありますが、それらはすべて「転売品」であり、定価よりも高騰しているケースがほとんどです。しかも、予約キャンセル品や未開封保証のない商品も混在しているため、信頼性・安全性の面からもおすすめできません。
確実かつ安心に入手したいなら、プレバン公式での予約が唯一の選択肢と考えた方が良いでしょう。
プレバン限定か?一般販売はある?
現時点では、HGガンダム7号機は完全にプレミアムバンダイ限定販売とされています。つまり、通常の小売店やネットショップ(Amazon、ヨドバシ、あみあみなど)での一般流通は予定されていません。これはプレバン特有の「受注限定商品」であることを意味し、予約しなければ購入できない=買い逃すとしばらく入手困難ということでもあります。
ガンプラにおいて、プレバン限定か一般販売かはコレクターにとって非常に重要なポイントです。なぜなら、プレバン限定品は一度逃すと再販されるまで数か月~年単位で待たされることが多く、転売価格が高騰しやすいからです。
バンダイは、キットによって販売チャネルを分ける戦略をとっており、人気やターゲット層によってプレバン限定にするか、一般販売するかを決めています。ガンダム7号機のように、ゲーム発祥のマイナー機体(とはいえ人気は高い)については、一般層よりもコアファン向けとしてプレバンで展開する傾向があります。
このため、今後の一般販売の可能性は極めて低く、欲しい人は「今回の予約期間中に確保する」ことが最善の手段です。また、仮に再販されたとしても、それもプレバンで行われるケースがほとんどなので、会員登録を済ませておくことが必須と言えるでしょう。
再販の可能性と過去の傾向から予測
プレバン限定のガンプラは、一度販売終了となっても再販されることがあります。実際、過去のHGUCシリーズやROBOT魂などでも人気キットは数ヶ月~1年後に再登場しているケースが多く見られます。再販は「完全同仕様」で行われることもあれば、仕様変更や追加パーツ付きの「再構築版」として出ることもあります。
ガンダム7号機に関しても、すでに多くのガンプラファンから注目を集めており、SNS上でも話題性が高いため、将来的な再販の可能性は高いと考えられます。しかしその時期や数量、予約期間は一切未定で、公式発表がない限り予測するのは困難です。
また、プレバンの再販は突発的に行われることも多く、前触れなく再受注が始まるケースも。これを見逃さないためには、プレバンのメルマガ登録やホビー関連の情報サイトを定期的にチェックする習慣が必要です。X(旧Twitter)の「@HobbySite」アカウントは再販情報がいち早く流れるため、通知をONにしておくと便利です。
なお、再販された場合も価格は基本的に据え置きですが、為替変動や材料費の影響で値上げされるケースもあり得ます。買い逃しを避けたい場合は、“初回予約で確保”が最も安全な選択であることは間違いありません。
購入難易度は?在庫状況のチェック方法
HGガンダム7号機は、プレバン限定という性質上、購入のハードルがやや高いキットに分類されます。ただし、プレバンの受注生産スタイルにより、予約期間中に申し込めば基本的に誰でも入手できるため、抽選販売のような「運要素」はありません。
問題になるのは、人気キットゆえに予約開始から短時間で「受付終了」になることがある点です。特に土日の昼12時開始などの場合、アクセス集中によってサイトが重くなったり、数時間で一次予約が埋まってしまうことも。再販を狙っている場合も、同様に早い者勝ちになる可能性があるので注意が必要です。
在庫の有無を確認するには、プレバンの商品ページをチェックするのが基本です。「在庫あり」なら予約可能、「終了」表示があればその回の受付は終了しています。また、プレバンの「お気に入り登録」や「通知設定」を活用すれば、再販時にメールで通知を受け取ることも可能です。
さらに、X(旧Twitter)などでは有志による「プレバン予約速報」アカウントが再販開始をリアルタイムで報告してくれることもあるため、そちらをチェックするのも有効な手段です。
実際どうなの?価格・付属品・色分け・ランナー構成
価格はいくら?送料込みの総額は?
HG 1/144 ガンダム7号機の販売価格は、税込2,640円(プレミアムバンダイ公式価格)です。近年のHGシリーズとしては標準〜やや高めの価格帯に位置しますが、「完全新規造形」「高密度ディテール」「充実の装備内容」を踏まえると、コストパフォーマンスはかなり良好です。
この価格に加えて、プレバンで購入する場合は全国一律で送料660円がかかるため、実質的な支払い総額は3,300円前後になります。プレバンは送料が固定なので、他の商品と一緒にまとめて購入することで、送料負担を抑えることもできます。また、キャンペーン時には送料無料になる場合もあるため、事前にチェックしておくとお得です。
注意したいのが、Amazonやフリマアプリでの転売価格です。プレバン限定品は、予約期間が終わるとすぐに価格が高騰しやすく、場合によっては定価の2倍以上で出回ることもあります。特に「未組立・未開封」を売りにした出品には注意が必要で、箱状態や中身の保証がない場合も多いです。
そのため、購入するなら正規ルート(=プレミアムバンダイ公式)での予約購入がベスト。再販時も価格は基本的に据え置きなので、焦らず公式の動向をチェックすることが、安心・安全にガンプラを楽しむコツと言えます。
価格面では、「高すぎる」と感じる人もいるかもしれませんが、実際に手に取ってみると、造形・可動・付属品の充実ぶりから「むしろ安い」と感じるガンプラファンが多いのも事実。ガンダム7号機という機体の特別感と完成度を考えると、納得感の高い価格設定だと言えるでしょう。
付属品一覧と特徴(武装・シールドなど)
HG 1/144 ガンダム7号機には、機体本体のほかに複数の装備が付属しており、ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』での活躍シーンをしっかりと再現できる内容となっています。バンダイのキット開発において、近年は“プレイバリューの高いガンプラ”が重視される傾向にありますが、このキットもまさにその例に漏れず、組んでよし・飾ってよし・動かしてよしの三拍子が揃った逸品です。
まず、主兵装となるのがビーム・ライフル。これまでのHGシリーズにありがちなシンプルな一体成型とは異なり、複数パーツによる構成で、銃口やフォアグリップのディテールまでしっかり造形されています。設定通りのシャープなデザインを再現しており、両手持ちポーズにも自然に対応。スコープや銃身の細部も非常にリアルで、塗装することでさらに完成度が引き立ちます。
次に、シールド。これも完全新規造形となっており、特徴的なのはその大型サイズと、ミリタリー感あふれる多角形のフォルムです。装着は前腕部のマウントを介して行い、安定感ある接続が可能。裏面には補強リブやハンドルなどのディテールが施されており、ただの板ではなく“兵器としての説得力”がしっかりとあります。また、収納や展開ギミックこそありませんが、その分堅実な構造で、ポーズ保持中のガタつきもほとんどありません。
加えて、ビーム・サーベル用のクリアピンクの刃パーツが2本付属。サーベル柄はバックパックに収納されており、抜刀してポーズを決めることも可能です。HGクラスのキットとしては標準的な構成ですが、柄と刃が別パーツになっているため、ポージングの自由度も高く、アクション性を引き立てる重要なパーツとなっています。
さらに注目したいのが、肩部に装着するショルダー・ミサイル・ランチャーです。この装備はゲーム内でも特徴的な武器で、今回のHG化にあたり専用パーツとして立体化されました。ディテールも細かく、砲口や弾倉部のモールドなど、密度感のある仕上がりになっています。ランチャーは左右いずれかの肩に取り付け可能で、重装型ガンダムの雰囲気をしっかり強調してくれるアクセントパーツです。
最後に、ホイルシール。これはセンサーや細部の補色を補う目的で付属していますが、使う範囲は非常に限定的です。つまり、成形色による色分けが相当優秀であることの証明でもあり、シールが少ない分、組み立て後の“素組み状態でも完成度が高い”というのがこのキットの強みと言えるでしょう。
このように、HGガンダム7号機の付属品は、単なる“おまけ”ではなく、各装備がしっかりとした役割と存在感を持っており、どれも「遊びやすさ」「飾りやすさ」「組みやすさ」に貢献しています。
成形色と色分け精度は?塗装不要?
HG 1/144 ガンダム7号機の成形色は、白・濃紺・グレー・赤・黄色の5色を中心に構成されており、設定通りのカラーリングがほぼそのまま再現されるようになっています。これにより、塗装をしなくても十分に完成度の高い仕上がりが楽しめる「素組み派」に優しいキットとなっています。
白部分は明るすぎないグレイッシュなホワイトで、派手すぎず落ち着いた印象。これが濃紺の胴体や脚部と組み合わさることで、重厚感とリアリズムを強調しています。さらに、要所に配置された赤と黄色がアクセントとして効いており、戦闘兵器としての無骨さとガンダムらしいヒロイックな雰囲気を両立しています。
また、このキットの特筆すべき点は、色分けの精度の高さです。HGシリーズでは、一部のカラーリングをシールで補うのが一般的ですが、ガンダム7号機ではホイルシールの使用は最小限。主に目のカメラ部分、センサー部、一部のアクセントカラー程度に留まっており、それ以外はすべて成形色とパーツ分割で再現されています。
肩や胸部の細かいディテールも、それぞれ独立したパーツとして成形されているため、組み立てるだけで「塗装済み?」と思えるような仕上がりになります。腰のVマークや膝の装甲ラインなど、複雑な色分けポイントも的確に再現されており、「これがHGか」と驚かされるほど。
塗装派にとっても、このキットは非常に優秀な“キャンバス”となります。成形色を活かしつつ部分塗装を施せば、簡単にプロのような仕上がりが実現できますし、スミ入れをするだけでも各パーツのディテールがグッと引き立ちます。逆に、全塗装派にとっては、パーツ分割の優秀さが塗装工程を非常にスムーズにしてくれるので、「塗りやすい」キットとしても高く評価できます。
さらに、ゲート跡が目立ちにくい位置に配置されているのもポイントです。初心者でも失敗が少なく、丁寧に切り出すだけで見映えの良い仕上がりになります。
まとめると、ガンダム7号機HGの色分け精度は「塗らなくてもカッコいい」「塗ればもっとカッコいい」の両方を実現した理想的なバランスのキットです。ガンプラ初心者からベテランモデラーまで、誰が組んでも高い満足度を得られる色分け再現が魅力です。
ランナー構成と部品点数をチェック
HG 1/144 ガンダム7号機の組み立てに使用するランナーは、全部で7枚。この構成は、HGシリーズとしてはやや多めですが、それだけに密度の高い設計が施されていることの証でもあります。各ランナーには本体のパーツだけでなく、装備、内部構造、ディテール強化のための小パーツなどがしっかりと分けられており、組み立てながら「これはいいキットだな」と実感できる内容になっています。
ここで簡単にランナー構成を紹介します:
ランナー名 | 内容 | 成形色 |
---|---|---|
Aランナー | 胴体・脚部・腕部パーツ(共通) | 白・青・赤の3色ランナー |
Bランナー | 装甲・脚部・肩装備など | 濃紺 |
Cランナー | 関節・内部フレーム系パーツ | グレー |
Dランナー | 背部バーニア、武装関係 | グレー(別色) |
Eランナー | サーベル刃(2本) | クリアピンク |
ポリキャップ(PC-002) | 関節用ジョイント類 | ソフトグレー |
ホイルシール | センサーなどの補色用 | シルバー基調のシール |
ランナーごとの配色も工夫されており、たとえばAランナーは「多色成形」と呼ばれる技術を使用し、1枚のランナーに異なる成形色のパーツを配置。これにより、ランナーを切り離して組み立てるだけで自然な色分けが実現するため、塗装の手間が不要です。
また、各ランナーはパーツ配置がとても見やすく、番号の配置もバラけすぎておらず、説明書通りに進めれば迷わず組み立てられる構成になっています。パーツ点数としては、HGの中では中程度〜やや多めで、組み立てにかかる時間は2〜3時間程度が目安。組むのが早い人でもしっかり楽しめる、ちょうどいいボリューム感です。
関節部にはおなじみの**ポリキャップ(PC-002)**を採用。関節の保持力がしっかりしているので、ポージング中にパーツが落ちたり、勝手に動いたりする心配も少なめです。関節パーツ自体の精度も高く、無理なくハマり、動きもスムーズ。バンダイの金型技術の高さを感じさせる部分です。
さらに、ランナー配置から読み取れる今後の展開として、一部の部位に“バリエーション対応”を想定した構造も見受けられます。たとえば、頭部やバックパック周辺には差し替えが可能な設計があり、将来的にフルアーマー版や武装違いバージョンの登場も期待できそうです。
つまり、HGガンダム7号機は「今後の展開を見据えたランナー構成」と「初心者でも組みやすい合理的な設計」を両立させた、非常に完成度の高いプラモデルなのです。
クリアパーツやエフェクトの有無について
HG 1/144 ガンダム7号機には、劇的な演出や派手なギミックをサポートする専用エフェクトパーツのようなものは付属していませんが、基本的な演出に必要なクリアパーツはしっかり装備されています。その代表が、ビーム・サーベルのクリアピンク成形の刃パーツです。
このサーベル刃は、HGシリーズでよく使われている定番のクリア成形品で、細身でシャープなデザインが特徴です。発色が非常によく、光の加減で透明感が引き立つため、ポージング時の存在感が抜群。特に暗めの背景でライトを当てると、まるで実際に発光しているようなリアルな見映えになります。
また、サーベルの柄はバックパックに2本装備されており、収納状態と抜刀状態の両方を再現可能。これにより、「戦闘準備状態」と「戦闘中アクション」の両方のシーンを演出できます。こうしたギミックは、可動や装備の豊富さだけでなく、“劇中再現”や“ジオラマ表現”の幅を広げてくれる要素として重要です。
ただし、専用のビームライフル用エフェクトパーツや、爆発・推進エフェクトなどは付属していません。最近のプレミアムバンダイ限定HGキットの中には、そうした演出用のパーツが同梱される場合もありますが、本キットではあくまで「本体と武装のクオリティ重視」で構成されている印象です。
その代わり、エフェクトが欲しい場合は、別売りのビルダーズパーツHDシリーズや30MM用エフェクトユニットなどを組み合わせることで、自由にカスタムすることができます。特に、背部バーニアにスモークエフェクトを加えると、より躍動感のある「ブーストシーン」が再現可能になり、ディスプレイの迫力が一気に増します。
また、カメラアイやセンサー部分にはホイルシールが用意されており、これもまた光を反射してリアル感を演出してくれるポイントです。目の部分はグリーンのメタリック調で、貼るだけで「光っているように見える」仕組みになっています。上級者であればここをHアイズやUV塗料などでカスタムするのも良いでしょう。
総じて、HGガンダム7号機は「エフェクトは必要最低限だが、表現力は高い」バランス型のキットです。追加ギミックはありませんが、その分、基本の出来が非常にしっかりしているため、必要なら自分で“足す”ことを楽しめる人にはピッタリです。
可動・組み立てやすさ・ポロリ対策
可動範囲は広い?アクションポーズの自由度
HG 1/144 ガンダム7号機は、HGシリーズの中でも最新の可動機構を取り入れたキットとして設計されており、非常に高い可動性能を誇ります。アクションポーズをつけたい人や、動きを重視したディスプレイを楽しみたい人にとっては、かなり満足度の高い一体です。
まず、頭部はボールジョイント構造で上下左右にスムーズに可動。首回りの干渉も少なく、真正面だけでなく斜め上や横を向くなど、自然な視線の演出が可能です。続いて肩周りは、引き出し式の関節が採用されており、腕を大きく前に出した「ビーム・ライフル両手持ち」ポーズも難なく決まります。HGでは意外と難しかった両手持ちが無理なくできるのは、非常に大きな進化ポイントです。
肘は二重関節構造で、90度以上曲がる仕様。ハの字立ちや砲撃ポーズも余裕です。股関節はスイング式で左右への開脚も広く、さらに膝も深く曲がるため、立て膝ポーズやダイナミックな蹴りポーズまで再現可能。足首も接地性が高く、片足立ちも安定感があります。
特筆すべきは背部バーニアユニットの可動です。左右のスラスターが独立して可動し、上下左右に角度調整が可能。これにより、飛行シーンの演出が非常にリアルになります。スタンドを使用すれば、空中に浮いているような浮遊感のあるポーズも簡単に取れます。
武装との連携も優秀で、ビーム・ライフルの両手構え、シールドの突き出し構え、ビーム・サーベルの斬撃ポーズなど、どの構えも自然に決まります。関節がしっかりしているため、重心がズレにくく、ポーズが崩れにくいのも嬉しいポイントです。
総合的に見て、HGガンダム7号機の可動性能は「HGの上限を押し広げた」と言えるレベル。MGほどのフレーム構造こそありませんが、それを感じさせない完成度の高さで、多くのユーザーが「これは動かして楽しい」と感じる仕上がりになっています。
組み立て時間の目安と難易度は?
HG 1/144 ガンダム7号機は、「HGらしい組みやすさ」と「しっかりとした作りごたえ」の両方をバランスよく備えたキットです。初心者でも安心して組める構成でありながら、パーツ点数がそこそこ多いため、ベテランモデラーでも“組んでいて楽しい”と感じられる内容となっています。
組み立てにかかる時間の目安としては、素組み(塗装・スミ入れなし)でおよそ2〜3時間程度です。これは説明書を丁寧に確認しながら組んだ場合の平均的な所要時間で、ガンプラにある程度慣れた人なら、1〜2時間で完成させることも可能でしょう。反対に、初めてHGを組む初心者であれば、4時間ほどかけてじっくり進めてもOKです。
構造的には、バンダイの最新フォーマットが活用されており、パーツのはめ込みがスムーズでストレスがありません。多色成形ランナーによる色分けも進んでいるため、塗装や細かな補色の必要がなく、「説明書通りに組むだけ」で十分に見栄えの良い完成品になります。
また、パーツのサイズや形状も扱いやすく、ピンセットや接着剤は基本的に不要。使用する道具も、ニッパーとカッターさえあれば問題ありません。ゲート跡も目立ちにくい位置に配置されているため、仕上がりに影響することも少なく、初心者にとっても組み立てのハードルは非常に低いといえます。
ただし、バーニアユニットやミサイルランチャーといった装備パーツはやや構造が複雑で、向きや取り付け箇所を間違えやすい部分もあります。説明書の図解は丁寧ですが、パーツの左右をしっかり確認しながら進めると、失敗を防げます。特に可動部分は無理に押し込まず、軽い力で動くかどうかを確かめながら組むのがポイントです。
そして何より、このガンダム7号機は“組んでいて飽きない”キットです。脚部の分割や背部の構造など、工程ごとに「おっ、こうなってるのか」と感心できるような工夫が散りばめられていて、説明書を読み進めるだけでも楽しい気持ちになります。
総じて、組み立ての難易度は“初心者〜中級者向け”の安心仕様。それでいて、完成後の満足感は非常に高く、ガンプラの醍醐味を存分に味わえる内容となっています。
ポロリしやすい箇所と対策ポイント
HG 1/144 ガンダム7号機は、関節の保持力や装備の接続強度に優れており、全体的に“ポロリしにくい”キットとして高く評価されています。バンダイの最新設計が取り入れられているため、ポーズ中に部品が外れてイライラするような場面はほとんどありません。しかし、それでもごく一部には“注意が必要なポイント”があるのも事実。ここでは、実際に組んでみてわかった「ポロリしやすい箇所」と、その対策方法について詳しく解説します。
まず、最もポロリが発生しやすいのは肩のミサイルランチャーです。この装備は肩の上部に挿し込むタイプの接続方式となっており、軸が細く、ある程度動かすと緩くなる傾向があります。特にポージング中に触れてしまうと、外れて落ちることがあるため、気になる方は瞬間接着剤を軸部分に薄く塗って“きつめ”に調整する方法がおすすめです(完全に固定はしないよう注意)。
次に、ビーム・ライフルを持つ手も、ポロリの懸念があるポイント。手首の接続はボールジョイント式で可動性に優れる一方で、ライフルの構え方によっては手から滑り落ちることがあります。これも、持ち手側の凹みにライフルのグリップがしっかりフィットしていないことが原因なので、削りすぎずに軽くヤスリがけして調整するか、手の中に小さく練り消しゴムなどを仕込んで保持力を高めると効果的です。
また、背部バーニアユニットの支柱部分にも要注意。こちらは大きなパーツが小さな軸に取り付けられているため、動かす角度によっては外れそうになることがあります。ただしこれは設計の問題というより、使用者の扱い方に左右される部分が大きいため、慎重に角度を調整しながらポージングすることがポイントです。無理にひねったりすると軸が削れて緩くなるので、優しく扱いましょう。
それ以外のパーツ、特に本体の胴体・腕・脚などの可動部は非常に優秀で、関節がグラついたりパーツが脱落したりすることはほとんどありません。HGシリーズの中でも安定感は抜群です。
対策まとめ:
ポロリ箇所 | 原因 | 対策方法 |
---|---|---|
肩のミサイルランチャー | 軸が細く緩みやすい | 軸に瞬着を薄く塗って調整 |
ビーム・ライフル持ち手 | グリップとの噛み合わせが甘い | 練り消しで固定/ヤスリがけ |
背部バーニア支柱部 | 大きなパーツの重みでズレる | 無理な可動を避け、優しく操作 |
このように、ちょっとした工夫でほとんどのポロリは防ぐことができ、ポージングも安定感抜群に楽しめます。神経質になりすぎる必要はなく、「HGとしては非常に安定感がある」というのが総合的な評価です。
関節の強度や保持力について
HG 1/144 ガンダム7号機は、関節設計の面でも非常に優れたキットで、動かしてもヘタらず、しっかりポーズを維持できる強度と保持力を持っています。HGキットの中には、関節が緩くてポーズが崩れやすかったり、重装備で支えきれなかったりするものもありますが、この7号機はその逆。ガッチリとした構造により、重厚な装備を支えつつもダイナミックなポージングが可能です。
まず注目したいのは膝関節の保持力。2軸構造によってしっかりと曲がるだけでなく、曲げた状態でもグラつきがほとんどありません。これにより、立て膝や片足立ちといった不安定なポーズでもしっかりと自立します。また、太ももとスネの間の合わせ目も美しく、関節の構造が目立ちにくいため、ポージング時の“見映え”も優秀です。
次に股関節まわり。ここにはスイング式の構造が採用されており、左右の開脚に加え、前後にも可動範囲が広く取られています。これにより、足を前に大きく踏み出すようなポーズや、片足を大きく引いた「決めポーズ」なども自由自在。関節の硬さもちょうど良く、グラつきも少なく、しっかりと保持してくれるのが頼もしいです。
肩関節と腕部の保持力も申し分ありません。特にビーム・ライフルを両手持ちしたとき、引き出し式の肩関節がしっかりとポジションを支えてくれるため、腕が下がったりライフルがずれたりといったトラブルも起こりにくいです。ポーズを変えるときも、力を入れずに自然に動かせるので、パーツに負担をかけることなく操作できます。
そして、背部の大型バーニアユニットを支える背中の関節部。ここは重量バランス的に最も不安な箇所と思われがちですが、実際には非常に頑丈に設計されており、傾いたり垂れ下がったりすることはほとんどありません。可動軸も硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい抵抗感で、調整しやすいのも嬉しいポイントです。
さらに、足首関節の接地性も秀逸。足裏の面積が広めに設計されており、しっかりと地面に接してくれるため、重心を崩しにくい構造です。これにより、大型装備を装着した状態でも安定して立たせることができ、スタンド無しでも迫力あるポーズが取れます。
まとめると、HGガンダム7号機は関節強度と保持力のバランスが非常に優れており、「遊んでも崩れにくい」「飾っても安定する」理想的なキットです。初心者でも安心してポージングでき、上級者ならより攻めたアクションを楽しむことができる、まさに“ストレスフリー”な作りと言えるでしょう。
他のHGキットと比べた可動の特徴
HG 1/144 ガンダム7号機は、最新の可動設計を採用しており、同じHGシリーズの中でも「ワンランク上の動きやすさ」を感じられるキットです。特に、同じRX-78系の他キットと比較すると、その進化や工夫された設計がはっきりと見えてきます。
まず、代表的な比較対象としてよく挙げられるのが、**HGUC RX-78-2(Revive版)**です。こちらも非常に優れた可動性能を誇るキットですが、ガンダム7号機はそれをベースにしつつ、より重厚なデザインと装備を持ちつつも、同等以上の可動性を実現している点が注目です。
具体的には、肩周りの引き出し式関節構造がポイント。通常のボールジョイントだけでは再現しにくかった「ビーム・ライフルの両手持ちポーズ」がスムーズに決まり、肩の装甲が干渉することも少なく、自由な動きが楽しめます。
さらに、肘・膝の二重関節構造により、HGとは思えないほど深い可動が可能です。膝立ちやしゃがみ込みポーズなど、可動域が重要となるアクションも自然に決まります。また、スカートアーマーが個別に可動する構造のため、足の可動を妨げることがありません。
加えて、背部に装着された大型バーニアユニットも、HGでは珍しい「可動式の構造」を持っており、ブースト姿勢や飛行ポーズの再現にも一役買っています。これにより、同じ重装系HGの代表格であるガンダム試作4号機(ガーベラ)やガンダムEz-8などと並べた際も、単なる“動かない重量機体”ではなく、“重装でも動く”新世代HGとしての立ち位置を明確にできます。
また、足首の接地性と可動域も高水準です。広めにとられた足裏と、アンクルガードとの干渉が少ない構造により、極端な開脚ポーズでも安定感があり、片足立ちやアクロバティックな構えもバッチリ決まります。これは、HGUCシリーズでも近年のキットにしか見られない進化点です。
総合的に見て、ガンダム7号機HGの可動性能は、単なる「よく動く」だけでなく、「装備を含めて自由に動かせる」ことが魅力。つまり、デザイン・可動・重量のバランスが非常に優れており、ポージングに一切の妥協がないということです。
他のHGと比べて、「ここが上!」というポイントを明確に感じられるキットなので、すでに他のHGガンダムを持っている人でも、動かしていて新鮮さを楽しめる構造になっています。
作例&比較ギャラリー|カスタム・塗装・他キットとの比較
作例紹介:プロモデラーによる仕上がり事例
HG 1/144 ガンダム7号機は、そのディテールの多さや重厚なデザインから、プロモデラーたちの創作意欲を大いに刺激しているキットです。実際、SNSや模型雑誌では、完成度の高い塗装作例が次々と発表されており、どれも非常に見応えがあります。
たとえば、模型雑誌「ホビージャパン」や「電撃ホビーウェブ」では、7号機をテーマにしたコンテスト作例が特集されることもあり、ウェザリング(戦闘ダメージ風の汚し)やチッピング(塗装剥がれ表現)を施した重厚感ある仕上がりが数多く紹介されています。特にガンダム戦記の設定を意識し、陸戦型として再現された作例では、脚部や胸部に泥汚れや弾痕を追加し、まるで実戦をくぐり抜けたかのようなリアリズムが演出されています。
一方で、アニメ風のシャープな色分けを活かしたクリア塗装仕上げの作例も人気です。成形色にクリアカラーを吹くだけでもツヤ感が出て、素組みとはひと味違う印象に。特に濃紺の装甲にはクリアブルー、白部分にはパールホワイトを塗ることで、シンプルながらも高級感ある仕上がりになります。
また、マスキングを駆使してパネルラインを細かく塗り分けた“リアルタイプカラー”風の塗装も注目を集めています。これにより、装甲の一枚一枚が別パーツのように見えるようになり、情報量が一気にアップ。ガンプラを“プラスチックモデル”として本格的に楽しむ層には、このような丁寧な塗装作例が大変参考になります。
加えて、LEDを組み込んだ作例や、バックパックのバーニアにメタルパーツを追加する改造例など、キットのポテンシャルを最大限に引き出すアイディアも豊富。プロの技術が光る作例を見ると、「自分でもここまでやってみたい!」というモチベーションが湧いてくることでしょう。
カスタム例:フルアーマー風やウェザリング
HG 1/144 ガンダム7号機は、もともと重装備型の機体でありながら、装甲の追加や色替えなどのカスタムベースとしても非常に優れた構造を持っています。そのため、ユーザーによるカスタマイズ事例も多く、「自分だけの7号機」を作りたいというガンプラファンの創作意欲を大いにかき立てています。
特に人気があるのが、フルアーマー風への改造です。これは、追加のミサイルポッドやレールガン、胸部や肩部の外装を他のキットや市販のカスタムパーツから流用し、7号機に“さらに装甲を盛る”という手法です。バンダイの「ビルダーズパーツHD」シリーズや30MM用のアーマーパーツなどが非常に相性が良く、接着剤や加工なしでも装着できる場合があります。
たとえば、HGフルアーマーガンダム(サンダーボルト版)からショルダーキャノンを流用したり、HGジェスタのバックパックを加工して背部装備を拡張したりすることで、戦場に特化した実戦型7号機として生まれ変わらせることも可能です。中には、全身にアーマープレートを追加して「陸戦特化型」や「耐爆装備型」など、オリジナル設定で仕上げているユーザーも多く見られます。
もう一つの人気カスタムが、**ウェザリング(汚し塗装)**です。ガンダム戦記という戦場ゲームの出自にちなんで、戦闘ダメージや砂埃、サビなどを表現することで、「現場で使い込まれた機体」を再現するスタイルです。これにはタミヤのウェザリングマスターや、リアルタッチマーカーなどの簡単な道具でも対応可能で、初心者にもハードルは低め。
基本は装甲の角にチッピング(塗装剥がれ)を施したり、関節部やスラスター周辺にスス汚れを加えると、一気に雰囲気が出てきます。特に背部バーニア周辺は汚れ表現が非常に映えるため、ブラックやグレーで軽くスモークを乗せるだけでもリアリティが増します。
さらに一歩踏み込んだカスタムでは、脚部にスパイクアーマーを追加して格闘戦仕様に変更したり、逆に武装をすべて外して「整備中の試験機体」としてディオラマを作るなど、世界観の広がりも感じさせる表現が可能です。
こうしたカスタム作例は、X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどで「#ガンダム7号機カスタム」「#ガンプラ改造」などのハッシュタグを使えば、数多くの事例が見つかります。見るだけでも勉強になりますし、「次は自分もやってみようかな」という気持ちにもなれるので、非常におすすめです。
他HGキットとの比較(RX-78、Ez-8など)
HG 1/144 ガンダム7号機は、その設計思想やプロポーション、装備のボリューム感から、他のHGキット――特に同じ「RX-78系統」の機体や陸戦型ガンダムとの比較に非常に向いています。実際に並べてみることで、それぞれの機体が持つ“個性”や“進化の流れ”がより明確に見えてきます。
まず定番の比較対象として挙げられるのが、HGUC RX-78-2 ガンダム(Revive版)です。こちらはシンプルな武装とスリムな体型が特徴で、アニメ版そのままのバランスを意識した設計となっています。一方のガンダム7号機は、全体的に一回り大きく、厚みと装甲感が強調されたデザインとなっており、両者を並べるとまさに“進化系”といった印象を受けます。
特に脚部や肩の装甲のボリューム感、背部バーニアのサイズの差が顕著で、7号機の「重装備感」が際立ちます。これにより、「試作0号機からここまでの技術的発展があったのか」と想像できるような比較が可能になり、ガンダムの世界観をより深く楽しめるのが魅力です。
次に注目すべきは、HGUC 陸戦型ガンダム(Ez-8含む)との比較です。ガンダム戦記の雰囲気を再現するには、この組み合わせが非常に相性が良いです。Ez-8はシンプルな兵装と実戦向きのフォルムが魅力ですが、ガンダム7号機はそれよりもさらに“拡張された火力支援機”のような印象。装甲の質感や脚部の安定感、背部装備の密度などを比較することで、「陸戦用と宇宙用の設計思想の違い」も体感できます。
さらに、HGUC ガンダム5号機や4号機など、他の試作型ガンダムと並べると、それぞれの機体が持つ特徴がくっきりと浮き彫りになります。5号機は大型ビームキャノンを備えた攻撃型、4号機は狙撃特化型、そして7号機はバランス型かつ重装甲支援機といった具合で、試作機ごとの個性を立体で比較できるのは、HGコレクションの醍醐味といえるでしょう。
さらに、バックパックや武装の構成も比較ポイントです。例えば、初代ガンダムは小型のバックパックとシンプルなバーニア構造ですが、7号機は大型ユニットと可動式バーニアを備え、空間戦闘を意識した設計が際立ちます。ここから、「戦場の変化に応じたガンダムの進化」というテーマも読み取ることができます。
このように、HGガンダム7号機は「並べて比較することで映える」キットでもあります。すでにHGUCを複数所持している人なら、ぜひ手持ちの機体と並べてその違いを楽しんでみてください。単体でも映えるキットですが、他と並べたときの存在感や設計の工夫が際立つことで、さらに深いガンプラ体験ができることでしょう。
パーツ流用&改造アイデア
HG 1/144 ガンダム7号機は、単体でも非常に完成度が高いキットですが、その設計の「素直さ」と「発展性」ゆえに、パーツ流用や改造ベースとしても優秀な素材となっています。実際、SNSや模型コミュニティでは、7号機をベースにしたカスタム機の投稿も多く、オリジナル仕様や別形態への改造が幅広く行われています。
まず流用先として定番なのが、HGUCガンダム試作機シリーズ(4号機、5号機、6号機など)やEz-8、陸戦型ガンダムといった、同系統のキットです。特に脚部や腰部のアーマーは、同スケールで接続方式も近いため、加工が少なく済むことが多いです。脚部に試作5号機のスラスターを追加すれば、より宇宙戦仕様の高機動タイプに改造することもできます。
また、最近のビルド系キット(ビルドダイバーズ、ビルドファイターズ)に多い拡張性の高いジョイントシステムを活かして、バックパックや腕部装備をカスタマイズする事例も増えています。たとえば、HGガンダムヘビーアームズのミサイルポッドを肩に装着すれば、火力特化型の「重爆仕様7号機」に変身。バンダイの「ビルダーズパーツ」シリーズを組み合わせれば、ショルダータンクやプロペラント追加で長距離仕様の表現も可能です。
加工に少し自信がある方なら、頭部を他キットと交換して“別部隊仕様”のカスタム7号機を作るのも面白い方法です。例えば、ジム改やジム・カスタムの頭部を取り付ければ、連邦軍の量産試験機風のシルエットに。色を落ち着いたグレー系やODグリーンに変更すれば、一気にミリタリーテイストが強まります。
さらに、背部バーニアユニットは、接続軸さえ合わせれば他の機体にも流用可能。反対に、ガンダム7号機のバックパックにガンダムデルタカイやフルアーマーユニコーンのビームランチャーを取り付けると、長距離砲撃機としての新しい可能性が見えてきます。こうした自由度の高さは、HGならではの魅力です。
細かなカスタムでは、モノアイやセンサー部のHアイズ化、メタルバーニアの追加、スジ彫りの追加なども定番の手法です。特にバーニア部分は情報量が多く、メタルパーツを組み込むだけで一気に見栄えが向上します。装甲のパネルラインにスジ彫りを追加すれば、“重厚でリアルな試作機”としての説得力もアップ。
このように、HGガンダム7号機は、他のキットのパーツを流用したり、自分好みにカスタマイズしたりと、“想像力をカタチにできる”柔軟性のあるキットです。既存のキットと組み合わせることで、新しい7号機の姿を生み出す楽しみが広がります。
SNSで話題の投稿まとめ&ユーザーの声
HG 1/144 ガンダム7号機がプレミアムバンダイで予約開始された直後から、SNS――特にX(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどでは、このキットに関する投稿が爆発的に増えました。多くのユーザーがランナー写真や素組みレビュー、塗装後の完成作品などをアップしており、その熱量の高さは「待望のHG化だった」ことを如実に物語っています。
まず多く見られるのが、開封&素組みレビュー系の投稿です。「成形色の色分けが優秀で、シールほぼ使わずにこの見た目はすごい!」「可動範囲が広くてポージングが楽しい!」といったポジティブな評価が目立ちます。実際にパーツ構成やランナーの写真を見ても、「これ本当にHG?」と思えるような情報量と設計の工夫が伝わってきます。
特に話題になったのは、背部バーニアユニットの再現度です。「このバーニア、HGでここまでやる!?」「エフェクトパーツ付けたら完全に飛行ポーズが決まる」といった声が多く、組んだ瞬間に惚れ込むユーザーが続出。可動式で角度が自由に変えられるため、ディスプレイの幅が広がるという意見も多く見られました。
さらに、完成後の投稿では、塗装・改造作例も多くシェアされており、「陸戦仕様カラーに変更してみた」「試作7号機→量産試験型にアレンジした」など、オリジナリティあふれるアプローチが続々と登場。特に“ウェザリングあり派”のユーザーは、「戦記の世界観を感じさせる」「リアルタイプカラーがよく似合う」とコメントしており、このキットが持つ“泥臭い格好良さ”を活かした作品が人気です。
また、比較投稿も非常に多く、「HGUC RX-78-2との比較」「HG Ez-8と並べてみた」など、他のガンダムと並べた画像が注目されています。その中で、「RX-78系の中でも一番重量感がある」「Ez-8と並ぶとゲーム再現できて最高」といった評価が多数。単体でも魅力的ですが、並べて初めて気づく新たな魅力が発見されるのも、SNS投稿ならではの楽しみです。
YouTubeでは、ガンプラ系チャンネルが早速レビュー動画を投稿しており、「組み立てながら語る」スタイルの動画や、「比較&ポージング集」など、情報量豊富な内容が多く上がっています。中でも、7号機を題材にしたカスタムやジオラマ製作動画は特に人気で、再生数も多く、「このキットでこんな表現ができるんだ!」と感心するコメントが多く寄せられています。
総合的に見て、SNSでのユーザー評価は非常に高く、ポジティブな反応が圧倒的多数。特に「待ってた!」「ついにHGで来たか!」という喜びの声が多く、このキットがガンプラファンにとってどれほど待望だったかがよくわかります。
まとめ
HG 1/144 ガンダム7号機は、これまでガンプラ化に恵まれなかった「隠れた名機」が、ついに完全新規造形で蘇った待望のキットです。ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』での活躍を忠実に再現した本体設計は、重装備ながらも動かしやすく、現代のHGらしい可動性と設計の進化がしっかりと盛り込まれています。
価格帯としてはやや高めに見えるかもしれませんが、色分けの正確さ、付属品の充実度、ランナー構成の丁寧さなどを踏まえると、コストパフォーマンスは非常に高く、初心者からベテランまで幅広い層におすすめできる内容です。
ポロリが少なく、関節の保持力もしっかりしているので、ポージングやディスプレイにも最適。また、塗装やカスタムのベースとしても優秀で、多くの作例やユーザー投稿からもわかるように、「手を加える楽しみ」「並べて比較する楽しみ」が尽きない一体に仕上がっています。
プレミアムバンダイ限定という点から、入手のハードルはやや高めですが、その分特別感もあり、所有欲をくすぐる名作キットです。ガンダム7号機が好きな方はもちろん、「ちょっと変わったHGを組んでみたい」「しっかりと動いて飾れるガンプラが欲しい」という方にも、自信を持っておすすめできるモデルです。