2017年9月22日、稲垣吾郎さん・草彅剛さん・香取慎吾さんの3人が立ち上げた「新しい地図」。あの日から8年が経ちました。SMAP解散という大きな出来事を経て始まった新しい挑戦は、ファンの支えと共に驚くほどの広がりを見せています。ファンクラブ「NAKAMA」の誕生、新聞広告での鮮烈なデビュー、そして社会貢献活動や国際的な取り組み。ひとつひとつの歩みが「彼ららしい」挑戦であり、8周年を迎えた今もその姿勢は色あせていません。本記事では、新しい地図の結成から現在までの道のりを振り返りながら、ファンと社会に与えてきた影響を改めて見ていきます。
新しい地図はいつ誕生したのか:設立日とその背景
SMAP解散から「新しい地図」立ち上げまでの経緯
2016年末、国民的グループとして長く活動してきたSMAPが解散しました。その後、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの3人は、ジャニーズ事務所を退所するという大きな決断をします。この流れは当時大きく報じられ、彼らがどのような道を歩むのか、注目が集まりました。そして2017年9月22日、3人は新しいファンサイトとファンクラブを立ち上げ、「新しい地図」という名前で新たな活動を開始しました。SMAPの時代からずっと応援してきたファンにとって、この日が新しい出発点となったのです。「解散」という大きな喪失感の後に、再び3人が一緒に立ち上がる姿を見せたことは、多くの人に勇気を与えました。彼らが「新しい地図」としてどんな未来を描いていくのか、その第一歩がこのタイミングだったのです。
2017年9月22日を選んだ意義
「新しい地図」の結成日として知られる2017年9月22日は、偶然ではなく大きな意味を持つ日付でした。ちょうどこの日に公式サイトとファンクラブが公開され、全国のファンに向けて新たな歩みを発表しました。選ばれた日付自体が、ファンの間では「再出発の記念日」として強く記憶されています。9月22日は、SMAP解散から約9か月後というタイミングであり、ファンが少しずつ気持ちを整理し、新しい希望を求めていた時期でもありました。また、新聞全面広告という強烈な手法で広く告知されたことも、この日を特別なものにしました。9月22日は、新しい地図の“誕生日”であり、同時に「失ったものから立ち上がる」という象徴的な意味を帯びています。ファンにとっては毎年の大切な記念日となり、彼らの歴史を語る上で外せない日となっています。
公式サイトとファンサイトのオープンの流れ
新しい地図の立ち上げと同時に、公式サイトとファンクラブ「NAKAMA」がオープンしました。サイトは日本国内向けだけでなく、海外のファン向けにも「NAKAMA WORLD MEMBER」という仕組みを用意し、国境を超えて応援できる環境を整えました。公式サイトでは3人の活動情報が随時発信され、ファンクラブ会員向けには限定コンテンツやイベント情報が提供されるようになりました。SMAP時代には事務所の管理下にあった情報発信が、この新しい地図ではより自由に行われ、ファンとの距離が縮まったのが大きな特徴です。ファンクラブは有料会員制でしたが、立ち上げから数日で驚くほど多くの登録者を集め、当時の関心の高さを物語っています。ネットを活用して直接ファンとつながる姿勢は、新しい時代に合ったアプローチとしても注目されました。
朝日新聞・東京新聞に掲載された全面広告
2017年9月22日、新しい地図のスタートを知らせる新聞広告が「朝日新聞」と「東京新聞」に全面掲載されました。大々的な広告は、単なる宣伝ではなく「新しい時代の幕開け」を告げる象徴的なものとして扱われました。広告には「新しい地図」という名前とともに、挑戦や未来を感じさせるメッセージが記され、多くの人の心を動かしました。SMAP解散から間もない時期に、こうした大規模な仕掛けを打ち出したことで、メディアやファンはもちろん、一般の読者の目にも強く印象を残しました。当日の新聞を保存するファンも多く、この広告は今も語り継がれる歴史的な出来事のひとつです。「新しい地図」という名前の選び方と同様に、この広告が放ったメッセージ性は彼らの活動理念を象徴していました。
所属事務所・CULEN の誕生と役割
株式会社CULENの設立と代表・飯島三智について
新しい地図の3人が所属しているのは、株式会社CULEN(カレン)という芸能事務所です。設立は2016年7月で、代表取締役を務めているのは飯島三智さんです。飯島さんは、かつてSMAPのチーフマネージャーとして活動を支え続けた存在であり、SMAPが国民的グループに成長する過程で大きな役割を果たしました。SMAP解散後、3人のメンバーがジャニーズ事務所を離れるにあたって、再び飯島さんが彼らを支えることになり、その拠点となったのがCULENでした。CULENは大手芸能事務所のように多数のタレントを抱える形ではなく、むしろ少数精鋭で「クリエイティブな活動を自らの意思で行う」ことを重視するスタイルをとっています。このため、立ち上げ当初から「新しい地図と飯島三智」という構図が強調され、メディアからも「SMAPを育てた手腕が再び発揮されるのか」という関心が集まりました。CULENの設立は、芸能界の中でも新しい挑戦として位置づけられています。
CULENが担う新しい地図の活動基盤
CULENは、新しい地図の活動を支える母体としての役割を担っています。ジャニーズ事務所に所属していた頃は、音楽や番組出演などの活動に制約がありましたが、独立後はCULENを通じてより自由にプロジェクトを企画・実行できるようになりました。例えば、公式ファンクラブ「NAKAMA」の設立や、会員向けコンテンツの配信、さらにはオリジナルのプロジェクトを展開するなど、従来の芸能事務所ではあまり見られない活動スタイルが特徴です。CULENが重視するのは、単なるマネジメントではなく「ファンとの直接的なつながり」を基盤にした運営であり、これはデジタル時代の芸能活動に合致しています。特に、SNSやインターネットを駆使して発信する形は、3人が表現の幅を広げる大きな土台となりました。CULENの存在がなければ、新しい地図の柔軟で多様な活動は実現できなかったと言えるでしょう。
所属アーティストの特徴と方針
CULENの所属アーティストの中心は、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの3人です。他に多数のタレントを抱えるわけではなく、事実上「新しい地図専属事務所」としての役割を果たしています。方針としては、大規模な芸能プロダクションのようにメディア出演を大量にこなすのではなく、個々のタレントの持ち味を最大限に生かしながら、それぞれの表現活動を支えることに重点が置かれています。例えば、香取慎吾さんはアート活動を精力的に行い、個展やアート作品の発表を続けています。草彅剛さんは俳優として映画やドラマで評価され、稲垣吾郎さんは映画出演や執筆活動など幅広い分野で活動しています。CULENはそれぞれの個性を尊重しつつも、3人が揃って行う「新しい地図」としての活動も並行して進めるという二重の戦略を取っています。このように「個とグループ」の両立を可能にしているのがCULENの特徴です。
独立後に築かれた体制と活動の自由度
CULENの大きな役割は、3人に自由な活動の場を提供することでした。ジャニーズ事務所時代は、メディア出演や活動内容に厳しい制約があり、ファンとの接点も限られていました。しかしCULENの体制では、ファンイベントや独自の企画、社会貢献活動など、より幅広い挑戦が可能となりました。特に、ファンクラブ会員向けに直接コンテンツを届けたり、SNSを活用した情報発信が可能になった点は大きな変化です。また、3人は音楽活動や演技活動だけでなく、アート、文化イベント、社会貢献などにも積極的に取り組むことができました。こうした活動は、従来の芸能活動の枠にとらわれず「自分たちがやりたいことを形にする」という新しい芸能の在り方を示しています。CULENの体制があったからこそ、3人は自由度の高い活動を実現し、ファンに新たな魅力を見せ続けることができています。
メディア戦略におけるCULENの位置づけ
CULENは、メディア戦略においても重要な役割を果たしてきました。新しい地図の立ち上げ時に、新聞全面広告という斬新なアプローチを仕掛けたのもCULENです。従来の芸能事務所であれば、テレビ出演や雑誌露出が中心になるところを、CULENはあえて「新聞広告」「インターネット」を駆使し、独自の存在感を示しました。また、テレビ出演が限られる状況にあっても、3人は映画や舞台、YouTube、SNSなど多様なメディアを通して発信を続けています。これはCULENの方針である「多様な表現手段を活かす」という姿勢の表れです。大手芸能事務所に依存しない発信方法を確立したことで、新しい地図は独自の道を歩みながらも、多くのファンに支持されることができました。CULENは単なる事務所ではなく、新しい芸能の形を示す“プラットフォーム”として機能しているのです。
ファンクラブ「NAKAMA」とその仕組み
「NAKAMA」と「NAKAMA WORLD MEMBER」の違い
新しい地図のファンクラブは、国内向けの「NAKAMA」と海外向けの「NAKAMA WORLD MEMBER」の二つに分かれています。国内の「NAKAMA」は日本在住のファンを対象にしており、年会費制の有料会員システムです。会員になることで、会員限定サイトへのアクセス、チケットの優先予約、限定イベントの参加機会、さらにデジタルコンテンツの閲覧など、さまざまな特典が受けられる仕組みになっています。一方で「NAKAMA WORLD MEMBER」は、海外在住のファンが加入できる仕組みで、日本国内と同等の情報やサービスをオンラインを通じて享受できるようになっています。これにより、新しい地図の活動は国内だけでなく世界中のファンに届く形となり、グローバルなファンベースを構築しました。従来の芸能事務所では海外向けのファンクラブが設けられることは多くありませんが、新しい地図は初めから国際的なつながりを視野に入れて活動を始めた点が特徴的です。
有料会員特典と会員サービス内容
ファンクラブ「NAKAMA」の大きな魅力は、有料会員が受けられる多様な特典にあります。会員になると、まず公式サイトの「会員専用ページ」にログインでき、ここではメンバー3人からのメッセージや動画、ブログなど、ファンに向けた特別なコンテンツが配信されます。また、コンサートやイベントのチケットは一般販売に先駆けて優先予約が可能となり、特にファンにとって大きな価値を持つ特典です。さらに、会員限定イベント「NAKAMA to MEETING」や記念企画にも参加でき、ファンとメンバーが直接交流する場を持てるのも大きな魅力です。加えて、会員向けの限定グッズ販売も行われ、ここでしか手に入らないアイテムを入手できることもファンクラブならではの楽しみとなっています。従来のファンクラブに比べてもデジタルコンテンツの充実度が高く、オンラインを活用して「距離を超えたつながり」を実現しているのが特徴です。
スタート直後の会員数の記録(3日で約10万人)
新しい地図のファンクラブが立ち上がった2017年9月22日、サイトがオープンすると同時に爆発的な勢いで会員数が増加しました。報道によれば、わずか3日間で有料会員が約10万人に達したとされています。この数字は、芸能界におけるファンクラブとしても異例の規模であり、3人の人気とファンの期待感の大きさを象徴しています。SMAP解散後に新しい拠点を作るという挑戦に、多くのファンが「一緒に歩んでいきたい」という気持ちを示した結果だといえます。短期間でこれほどの会員数が集まったことは、単なる数字以上に大きな意味を持ちます。それは、解散や退所という逆境を経てもなお、彼らの活動を支える強固なファン基盤が存在していたことを証明するものでした。また、インターネットを通じて全国どこからでも入会できた点も、従来のファンクラブより加入ハードルを下げる要因になったと考えられます。この記録的なスタートは「新しい地図」の活動が社会的にも注目を集めていた証でした。
ファンとの交流イベント「NAKAMA to MEETING」
「NAKAMA to MEETING」は、新しい地図がファンとの距離を縮めるために開催してきた交流イベントです。コンサートのように音楽だけを楽しむのではなく、ファンとの会話や近い距離での触れ合いを重視した構成になっているのが特徴です。イベントでは3人が直接観客に向けて感謝の気持ちを伝えたり、会場全体で一体感を味わえるプログラムが組まれていました。SMAP時代には大規模なコンサートが中心でしたが、新しい地図としては「より近く」「より直接的に」ファンとつながることを大切にしており、このイベントはその象徴的な取り組みといえます。また、NAKAMA会員限定のイベントであるため、ファンクラブに加入しているファンにとっては特別な体験であり、参加すること自体が大きな喜びとなります。こうした取り組みは、ファンクラブを単なる会員システムではなく「コミュニティ」として位置づけるもので、ファンと一緒に歩む姿勢を具体的に示しています。
海外ファンとのつながりと国際展開
新しい地図の大きな特徴のひとつに、初めから海外のファンを視野に入れていたことがあります。その象徴が「NAKAMA WORLD MEMBER」です。日本国外に住んでいるファンもオンラインを通じて同じ情報やコンテンツを楽しめるように設計されており、これは従来の日本の芸能活動ではあまり見られなかった新しい取り組みでした。SMAP時代から彼らを応援してきた海外ファンは多く存在し、アジアを中心に強い支持を得ていました。そうしたファンが新しい地図になっても応援を続けられる仕組みが整ったことで、3人の活動は日本国内にとどまらず国際的な広がりを持つようになりました。海外ファン向けのコンテンツは主にデジタル配信を通じて提供され、距離や国境を越えて参加できる点が大きな魅力です。芸能界の国際化が進む中、新しい地図の取り組みは先駆的であり、ファンクラブという枠組みを世界へ広げた事例として高く評価されています。
社会貢献活動「LOVE POCKET FUND」など、三人の歩み
LOVE POCKET FUNDの設立と目的
「LOVE POCKET FUND(ラブポケットファンド)」は、新しい地図の3人と日本財団が共同で設立した基金です。設立は2018年で、「誰かのために少しずつ愛を分け合おう」というコンセプトが込められています。名称の「ポケット」には、ファンや社会が日常の中で持っている小さな優しさや余力を出し合って支え合おうという思いが込められています。基金は、子ども、障がいのある方、災害被災者、医療従事者など幅広い対象への支援に充てられてきました。芸能活動の一環という枠を超え、社会課題に真剣に向き合う姿勢は、多くの人に共感を与えました。特にファンにとっては、応援することがそのまま社会貢献につながるという仕組みが新鮮であり、彼らを誇りに思う理由のひとつとなっています。「LOVE POCKET FUND」は、芸能人が社会貢献に関わる一つの新しい形を示した取り組みであり、新しい地図の活動理念を象徴する存在となりました。
主な支援活動(被災地支援など)の実績
LOVE POCKET FUNDは、これまでにさまざまな支援活動を展開してきました。例えば、台風や地震といった自然災害に見舞われた地域への義援金や復興支援、医療現場で奮闘する人々への寄付などです。被災地では、被害を受けた人々に物資を届けるだけでなく、現場で活動する支援団体への協力も行われました。また、子どもたちや若者を対象とした教育支援や、生活に困難を抱える家庭へのサポートも行っています。特に、社会的に支援が届きにくい層に焦点を当てた取り組みは評価が高く、「芸能人のイメージ活動」にとどまらない真摯な姿勢が伝わってきます。ファンも一緒に参加できる寄付の仕組みが整っているため、共に社会に貢献しているという実感を持てる点もユニークです。こうした実績は、彼らが単なるアイドルや俳優にとどまらず、社会に良い影響を与える存在であることを裏付けています。
国際パラリンピック関連での取り組み
新しい地図の3人は、2018年に国際パラリンピック委員会の特別親善大使に就任しました。これは日本人として初めての抜擢であり、国内外で大きな話題となりました。彼らが担ったのは、パラリンピックの理念や魅力を広め、多くの人に理解してもらうための広報活動です。香取慎吾さんはアーティストとしてパラリンピック関連のアート作品を制作したり、草彅剛さんと稲垣吾郎さんもイベントや動画を通じて積極的に発信を行いました。特に2020年の東京パラリンピックに向けた期間には、イベント出演やSNSでの広報活動を通じ、障がいのあるアスリートへの理解促進に大きな貢献を果たしました。彼らの影響力によって、普段スポーツに関心の薄い層にもパラリンピックの魅力が届いた点は大きな成果といえます。この活動は「芸能人の枠を超えた社会的役割」を果たす新しいモデルケースとなりました。
コロナ禍での支援活動と発信
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの人が不安を抱える中で、新しい地図は積極的に支援活動を行いました。LOVE POCKET FUNDを通じて、医療従事者への寄付や、生活に困難を抱える人々への支援を実施しました。また、彼ら自身もSNSや動画配信を通じて「おうち時間を楽しむ工夫」や「一緒に頑張ろう」というメッセージを発信し、ファンに寄り添いました。特に、草彅剛さんのYouTubeチャンネルや、香取慎吾さんのSNSでの発信は、ファンにとって大きな励みとなり、孤独を感じやすい状況の中で希望を届けました。コロナ禍での取り組みは、新しい地図が単なるエンターテイナーではなく「社会と共に生きる存在」であることを強く示しました。危機の中でも自分たちの立場を活かし、できることを形にする姿勢は、ファン以外からも評価されています。
社会活動がファンや社会に与えた影響
新しい地図の社会活動は、ファンや社会に大きな影響を与えてきました。ファンにとっては、応援する存在が単なる芸能人ではなく「社会を良くしようと動いている人たち」であることが誇りとなっています。その結果、ファン自身も募金やボランティアに参加するなど、行動に移すケースが増えています。社会全体にとっても、彼らの活動は「芸能人はエンターテインメントだけを提供する存在」という固定観念を崩し、芸能人が社会的役割を果たせることを示しました。さらに、こうした活動はメディアでも大きく取り上げられ、彼らの影響力が社会課題の周知や理解の促進につながっています。新しい地図が掲げる「誰かのために」という姿勢は、エンターテインメントと社会貢献を融合させる新しいモデルを提示しました。これは今後の芸能界やファンクラブ活動においても大きな参考例となるでしょう。
メディア戦略とスタート直後の反響
サイト立ち上げ時の新聞広告とその意図
2017年9月22日、「新しい地図」の公式サイトとファンクラブが立ち上がったその日に、朝日新聞と東京新聞に全面広告が掲載されました。この広告は単なる宣伝ではなく、「ここから新しい旅が始まる」という強い意志を社会に示すものでした。紙面いっぱいに大きく打ち出された「新しい地図」のロゴとメッセージは、多くの人の目を引きました。当時、SMAP解散後の3人がどのように活動するのかが注目されており、その答えを一斉に告げる手段として新聞広告は非常に効果的でした。特に、新聞という伝統的かつ信頼性のあるメディアを使った点が象徴的で、インターネット中心の時代にあえて新聞で存在を示したことは、彼らの活動が一過性のものではなく、本気であるというメッセージとして受け止められました。広告自体はシンプルながらも強烈で、その紙面を記念に保存するファンも多く、今でも歴史的な瞬間として語り継がれています。
初期会員数の急増が示す注目度
サイトとファンクラブ「NAKAMA」がスタートすると、わずか3日間で約10万人の会員登録があったと報じられました。これは芸能界におけるファンクラブ立ち上げの記録としても非常に異例で、3人の人気と社会的関心の大きさを物語っています。この会員数の急増は、単なる数字以上の意味を持っていました。それは、SMAP解散という大きな転換点を経てもなお、ファンが3人を見放さず強く支えていることの証明でした。また、この時点で「ジャニーズ事務所を離れたタレントがどれだけ影響力を持ち続けられるのか」という疑問を抱いていた世間に対しても、その答えを示す結果となりました。さらに、インターネットを通じて誰でも簡単に加入できる仕組みが整っていたことも、爆発的な会員数につながりました。この急増は「新しい地図」の活動に対する期待値の高さを象徴し、今後の展開に大きな追い風を与えたのです。
ブランドロゴやデザインに込められたメッセージ
「新しい地図」という名前自体が示すように、彼らは過去の実績にとらわれず、新しい未来を描くことを意識しました。その姿勢は、ロゴやデザインにも反映されています。新聞広告や公式サイトに登場した「新しい地図」のロゴは、直線とシンプルなフォントを組み合わせたもので、未来志向と自由さを感じさせるデザインになっていました。従来のアイドルグループのロゴが華やかで装飾的であるのに対し、あえてシンプルな表現を選んだことは、「自分たちで新しい道を切り開く」という決意を強調する効果を持ちました。さらに、広告に添えられたメッセージは「逃げよう。自分を縛りつけるものから。」「新しい地図を広げよう。」といった挑戦的な言葉で、多くの人々にインパクトを与えました。これは単なるデザインではなく、3人が新しい時代に進む象徴的なメッセージとして今も語り継がれています。
記者会見や公式コメントの内容
新しい地図が立ち上がった当初、3人は記者会見や公式コメントを通じて、自分たちの思いを語りました。彼らが共通して伝えたのは、「自分たちの意思で新しい挑戦を始めたい」という前向きな姿勢でした。SMAP解散やジャニーズ事務所退所といった出来事の後であったため、多くの質問は「なぜこのタイミングで新しい活動を始めるのか」「どのような道を目指すのか」という点に集中しました。3人は、これまでの経験を大切にしながらも、これからは自分たちの力で未来を切り拓いていく決意を示しました。また、ファンへの感謝を繰り返し述べ、「応援があったからこそ、再出発ができた」と強調しています。彼らの言葉は、ファンにとって安心と希望を与えるものであり、社会に向けても「挑戦は続けられる」というメッセージとして受け止められました。記者会見や公式コメントは、ただの形式ではなく、彼らの新しい活動理念を示す重要な場面となりました。
初期メディアや世論の反応
新しい地図が誕生した直後、メディアや世論は一斉にこのニュースを大きく取り上げました。新聞広告のインパクトや爆発的なファンクラブ会員数の増加はニュース番組でも報じられ、「芸能界に新しい潮流が生まれた」と評価する声もありました。一方で、「ジャニーズ事務所を離れて活動が続けられるのか」という懸念の声もあり、賛否両論が渦巻く状況でした。しかし、結果として世論の多くは「新しい挑戦を応援したい」という前向きな空気が広がっていきました。特にファンの間では、3人が再び集まって新しい道を歩み始めたことに対して喜びと安心感が強く示されました。SNS上でも「新しい地図」という言葉がトレンド入りし、多くの祝福メッセージが寄せられました。こうした初期の反応は、新しい地図がただの一時的な話題ではなく、長く続く活動として定着するきっかけとなりました。
まとめ
「新しい地図」が誕生してから8年。その歩みは、単なる芸能活動にとどまらず「新しい生き方」「新しい関係性」を社会に示してきました。SMAP解散からの再出発は、多くの人にとって希望の象徴であり、2017年9月22日の全面広告や爆発的なファンクラブ会員数は、その期待の大きさを物語っています。所属事務所CULENのもとで、自由度の高い活動やファンクラブ「NAKAMA」を通じたファンとの直接的な交流が実現しました。さらに「LOVE POCKET FUND」をはじめとする社会貢献活動や、国際パラリンピック大使としての取り組みは、エンターテイメントを超えた存在感を示しました。
8周年を迎えた今もなお、新しい地図は挑戦を続けています。その姿はファンに勇気を与え、社会に新しい風を吹き込み続けています。これからも3人とNAKAMAが共に描く「新しい地図」は、多くの人に希望と笑顔を届けていくことでしょう。